昭和考古学とブログエッセイの旅へ

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中国語屋さんが教える!中国人と台湾人の見分け方

中国と台湾中華民国

 

たまたまですが、こんなニュースが目につきました。

 

news.searchina.net

 

「中国人はマナーが悪い」

「大声でしゃべってうざい」

「あちこちでツバや痰を吐く」

という声は、チラホラ耳にしますし、中国の掲示板でも話題になります。

わかります。よくわかります。私も中国に同じことを思いながら住んでいました。

しかしながら、慣れというものは怖いもの。20年以上そんな姿を見ていると、

「へんじがない ただのちゅうごくじんのようだ」

と感覚が麻痺し、涼しくスルーしている自分がいます。

 

その風評被害は台湾人にも及んでいるようです。同じ中国語を話すだけあって間違えられると不快な思いをすることもあるそうですが、それはあると思います。尖閣諸島問題で揉めていた時や爆買いブームの時は、「中国語をしゃべる日本人」にまで風評被害が及びましたから。

 

ここ14~5年は特に「台湾人」としての意識が強くなり、

「我々は中国人とは違う!(怒」

という意識が強くなってきています。

 

私が中国や台湾に住んでいた20年前、台湾人は中国人を

「大陸人」(北京語で「タールーレン」)

と呼んでいました。

日本統治時代を経験した「元日本人」たちは、日常用語の如く日本語で「豚ども」「チャンコロ」「支那人」を連発していました。「元日本人」の方々は基本的に昭和20年8月15日で日本語のボキャブラリーが止まっているので、「支那人」に侮蔑のニュアンスはありません。しかし、「豚」は台湾では放送禁止用語レベルの侮蔑MAX。あまり公衆の面前で使えるものではない。

大多数は、「中国人」ではなく「大陸人」でした。

私は今でも、台湾人との会話で「中国人」を言う際、癖で「大陸人」と言っています。

「大陸人」という響きには、自分たち台湾人も漢民族というか、どこか中国人というつながりを感じさせました。今は分かれて住んでいるけれど、同じ同胞なのだというニュアンスを含ませています。

しかし、近年中国と台湾の交流が緊密になるにつれ、中国人と我々は明らかに何かが違う、という事を悟ったか、明らかに「中国人」という台湾人が増え始めました。

ソース元は中国系のサーチナなので「大陸人」となっていますが、台湾のネット上では完全に「中国人」が多数派。「元日本人」たちが残した遺産か、それとも日本のネットからの輸入か、「支那人」「豚」、あるいは合成された「支那豚」という罵倒語まで出てくる始末。

そこから生まれたのが、

「我々は中国人ではなく台湾人だ!」

という台湾人意識。中国側はそれを「日本統治時代の亡霊だ」「日本かぶれの奴隷ども」と日本のせいにしています。台湾人が中国人を「支那豚」と罵れば、中国人も台湾人を「倭奴」「皇民」と罵る状態が続いていますが、チャイナウォッチャーの私が台湾情勢を見ると、明らかに中国のブーメランでしょうと。

台湾人の中国離れは英語にまであらわれています。台湾人を表す際、昔はChineseでも特に問題なかったのですが、今はTaiwaneseがほぼ定着し、そう言わないとガチで怒られます。以前、Facebookで台湾人に「Chinese」と言ったら友人解除された上にブロックされた、何故?という質問が某知恵袋にありましたが、無知はバカより怖い。

最近は香港人まで”Hongkonese”(ホンコニーズ)という言葉を作り出し、頼むからそう呼んでくれと中国人離れを促しています。どちらも世界一の権威を持つオックスフォード英英辞典には未掲載のスラングですが、Taiwaneseはアメリカ発行の英語辞典に載っているので、市民権を持つ日も遠くないと思われます。しかし、香港人は都合のいい時だけChineseに戻るずる賢さがあるから、まだ油断はできぬ(笑

 

なので、日本人もそこあたりのデリカシーを理解し、台湾人を中国人と言ったりすることなきよう、中国語使いからもよろしくお願い致します。

 

しかし、海外旅行などで接触すると、中国・台湾人慣れしていたり中国語がわかる人以外は、どちらがどちらかわからないと思います。中国人が全員マナーが悪いわけでもないし、台湾人にも無作法な連中はいます。

しかし、ここで簡単な中国語で両者を確実に見分けられる、いや聞き分けられると言った方がいいかも、という方法があります。

中国・台湾とのお付き合い20年以上の私が、あくまで経験則ながら身についた、彼らの区分方法を初めて文章にしてみます。

 

 

中国人と台湾人を区別できる方法

 ※あくまで私の経験則につき、的中率100%ではないことをご了承下さい。

 

その1:「ニーハオ」と言って反応を見る

 

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日本人が誰でも知っている中国語と言えば

「你好(ニーハオ)」

です。中国語は日本語にない発音も多数あり、発音は案外難関なのですが、「ニーハオ」は何も難しくありません。

これで、中国人と台湾人を区別できる方法があります。

 

你好!!

 

ターゲットには、笑顔でこう声をかけてみましょう。

 

台湾人も中国人も「ニーハオ」で返ってくるのですが、両者の「ニーハオ」にはビミョーな違いがあるのです。

 

ニーハオ!

 

または

 

ニーハオ・・・

 

こう返ってくるのが中国人です。

中国人は元々警戒心が非常に強く、家族親戚以外の他人には、容易に心開きません。赤の他人が近寄ってくるといわゆる「第一次戦闘配備」につきます。

「こいつ、何のもくろみで俺に近づいてくるんだ?」

犬が牙を剥き、ウ~~とうなって威嚇している状態と言っていいでしょう。

よって、「ニーハオ」の語気は強くなり、当たりも強くなります。

または、顔がこわばり本当に威嚇しているようなオーラを出しています。

ただし、中国人は損得勘定の計算も非常に強いので、自分に利があると判断すれば自分からホイホイ近寄ってきます(笑

 

 

これが台湾人になると、

 

ニーハオ~~!

 

と笑顔になり、「ニーハオ」のイントネーションも含め良くも悪くも警戒心ゼロです。

これは、香港人シンガポール人なども同じなのですが、台湾人独特の特徴は、「ニーハオ」の語尾を伸ばすこと。

台湾で中国語を聞いていると、ある一定の特徴にピンときます。

「ニーハオォォォ」

「シエシエェェェェ」

「フアンインクアンリィィィィンーー(※)

(※歓迎光臨。「いらっしゃいませ」の意味)

中国との中国語と区別できるほどの中国語力があれば、寝ぼけててもわかる違いですが、それがわからなくても、直感で語尾を伸ばしていることに気づくかと思います。

これが中国だと、語尾は伸ばしません。

コンビニに入ると、

「フアンインクアンリン・・・」

と睨みつけ、誰やねんお前はとお客様を威嚇してきます(笑

ただし、中国も昔よりはかなりマシになり、中級以上の施設では該当しないことが多くなりました。外国人が近寄らないようなところは、相変わらず顕著ですが。

 

何故語尾を伸ばすのかは、台湾独特の中国語の構造もあるのですが、おそらくその方がソフトで柔らかくに聞こえる台湾独特の工夫からだと思います。特にかわいく見せたい女性に多い傾向なので。

 

この区別方法は直感と経験が必要かもしれないので、少しハードルが高いかな?!

しかし、次は確実です。サーチナの記事を見ると、おそらく台湾人自身が気付いていません。

 

2.「謝謝」を言って相手の反応を見る

 

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「謝謝(シエシエ)」も、日本人ならお馴染みの中国語ですね。意味は「ありがとう」です。たまに「シェイシェイ」と書く人がいますが、全然間違いです。カナで書くとあくまで「シエシエ」です。

これに返す言葉は、日本語なら「どういたしまして」ですが、中国語だとどうなるか。

これが、実はものすごくバラエティにあふれているのです。

 

中国人に、

 

謝謝!

 

と言います。

中国人から返ってくる言葉は、

 

不用謝!(プーヨンシエ)

 

 

不客気!(プーコーチ)

 

古いテキストでは「不謝(プーシエ)」で学んだ人が多いと思います。私も最初は「不謝」で習ったのですが、長江より南に住んでいたせいか、10年以上中国に住んで聞いたのは通算で2回くらいでした(笑

上海やその周辺は、「没関係(メイクアンシ)」「不要緊(プーヤオチン)」と言う人もいます。中国の他の地方で返しが上記だった記憶はないので、「謝謝」と言って上の言葉で返ってきたら、上海人か蘇州人と見なして良いと思います。

 

「どういたしまして」の中国語はけっこうバリエーションが豊富ですが、誰がどれを言うかは人によって違います。つまり、中国語を勉強する人は問答無用で全部覚えておかないといけない。

私の経験だと、上に書いたように上海近辺は「没関係」、広東省湖南省は「不用謝」、北京・河北省・天津は「不客気」を使う人が多いですが、絶対ではないのでなんとも言えません。中国語勉強中なら四の五の言わずに全部覚えろ、以上です。

 

対して台湾はどうか。

 

不會!(プーフェー)

 

台湾では、九割九分九厘九毛これ一本です。

「不會」以外を使う台湾人は、20年前の台湾在住時にはたま~にいましたが(おそらく、いわゆる「外省人」だったのでしょう。「元日本人」もかなりいましたが、「元中国人」もいっぱいいた時代だったので、今は「不會」ほぼ一本と思って結構です。

よって、「シエシエ」と言って「プーフェェェェ」と返ってきたら、私のなまくら脳内データでは台湾人で間違いない。

 

実は、「謝謝」も台湾人は語尾を伸ばす傾向があります。特に、感情が高ぶると語尾が伸びる伸びる(笑

これにはちゃんとした理由があります。少し中国語のお勉強になりますが、ご勘弁を。

 

中国語には「声調」という音の上がり下がりがあります。発音と共にこれを覚えないといけないところが、中国語を難しくしている側面ですね。

中国語には4つの声調があります。大学の第二外国語を含め、中国語学習経験がある人は、

「マー、マー、マー、マー」

を絶対やったと思います。やってないとは絶対に言わせません(笑

声調がある言語は中国語だけではなく、ベトナム語タイ語などにも存在します。中国語の声調イヤだーとタイ語に逃げたら、中国語以上の複雑声調沼に嵌ったという笑い話もあります。

 

しかし、学習が進むとその他にもう一つ「声調」が出現します。

それが、「軽声」という存在。

「軽声」とは簡単にいうと「声調がない声調」なのですが、そこは本題とは関係ないので省略。興味がある人は適当にググって下さい。

ただし、台湾の中国語にはそもそも「軽声」が存在しません。台湾で中国語を勉強すると、おそらく「軽声」って何?という次元になるかもしれません。もしくは机の上では習うかもしれないものの、実際は使わないし聞いたこともない幻の中国語かもしれません。

一つ確実に言えるのは、台湾人の中国語には「軽声」が全く存在しないということ。中国語学習者は、これは最低頭に入れておくべき知識です。

 

「謝謝」の後ろの『謝』が実は「軽声」なのですが、聞いた感じが中国人と台湾人で違ってきます。

 

中国人は、

 

「シエシエ」

 

台湾人は、

 

「シエシエ~~~」

 

文字に起こすとこんな感じなのですが、学校の授業などであればすぐに耳でわかるように教えるのですが・・・これがブログの限界か。

中国の中国語を勉強したという前提であれば、台湾人の中国語は

「『軽声』の部分を伸ばす」

という法則に気づくはず。

 

もし空港で、

「中国人と台湾人を分ける作業の仕事」

というものがあれば、私はメチャクチャ自信があります。

窓口に私が立ちその前に並んでもらい、

「ちょっとこれを発音してみて」

と、「謝謝」「告訴」など、「軽声」がある単語を読ませれば一発です。

ちゃんと「軽声」になっていれば中国人だし、「軽声」がなく元の声調で発音したら台湾人。なに、簡単なお仕事です。

それを、頭の中でシミュレーションしてみました。下記はあくまでフィクションです。

 

私「『没関係』を言うてみ」

 

??「めいくあんし」

 

私「おう中国人やな。はいあちらの窓口!」

 

中国人「アイヤー、なんでわかたアルか?」

 

私「『没関係』を言うてみ」

 

??「めいくあんしーー」

 

私「台湾人はあちらね!」

 

台湾人「アイヤー、なんでわかたの?」

 

上にも書きましたが、おそらくこれは、台湾人も中国人も気づいてないかも。もし気づいていれば、サーチナなどで指摘されているはずなのですが、そんな話も聞いたことがないし。

 

3.「おはよう」「こんばんは」と言ってみる

 

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「こんにちは」は中国語で「你好(ニーハオ)」。これは問題ないでしょう。

しかし、「おはよう」「こんばんは」はどう言うのでしょうか。

旅行会話であれば、すべて「ニーハオ」で突っ切っても何の問題もありません。しかし敢えて朝と晩に限定したい場合もあるかもしれません。

 

中国では「おはよう」は

 

早上好!(ツァォシャンハオ)

 

と言います。

 

「こんばんは」は、

 

晩上好!(ワンシャンハオ)

 

まずは、これを頭に叩き込んで上で、台湾人バージョン行きます。

 

「おはよう」

 

早安!(ツァォアン)

 

「こんばんは」

 

晩安!(ワンアン)

 

全然違うでしょ。

正直、これだけでも一発で区別できるのに、台湾人は気づいていない。まあ、日本人でも外国人に日本語を指摘されることが多々あるので、それは客観的に外国語を見れる外国人の方が強いのです。

 

日本人の外国語盲信の一つに、

「ネイティブ信仰」「ネイティブ教」

というものがあります。どちらも私の造語です。

外国語である質問をし、○○語が話せる日本人と○○語ネイティブで全く違う答えが出た場合、

「ネイティブの方が正しい」

と何の根拠もなく盲信してしまうことですが、ホントこれは勘弁して欲しい。「教」「信仰」とつけたのは、それはまるで宗教のように盲目だと傍目から見えるからですが、日本人としていい加減脱出しようよと切に願います。愚痴ると話が脱線するので、これまでにします(笑

 

台湾人が使う「早安」は中国人は使わず、そもそも知らないと思います。

中国人の「早上好」はどうか。おそらく台湾人は知識としては知っていると思います。

しかし、実際に使うことはほとんどないと思います。

 

対して「晩安」はどうか。

実は、中国人も使います。しかし、中国人は「おやすみ」という意味で使い、「こんばんは」という挨拶では使いません。中国語学習中の日本人の大多数は、「晩安」は台湾では「こんばんは」で使うのか!とビックリしているはず。教科書では絶対習わない、NHK中国語講座も絶対教えてくれない中国語だから。

 

なので、中国人か台湾人かわからない場合、台湾風に「早安!」「晩安!」と言ってみましょう。

キョトンとしたり無反応であれば中国人、あるいは香港人など台湾人以外

「ツァォアン!」「ワンアン!」と元気に反応が返ってきたら、まず間違いなく台湾人です。

 

ちなみに、「モーニング娘。」は中国語で早安少女組」と書きます。

台湾でも中国でも同じ書き方なのですが、この中国語がどちら発祥かは、ここまで読んだら説明不要ですよね。

 

 

4.電話番号、部屋番号、または数字の羅列を言わせる

 

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これは、2.3に比べるとちょっと高度な応用編になります。

部屋番号や電話番号は当たり前ですが数字です。この数字の「1」が今回のキーワード。

単独で読めば中国・台湾共に「イー」と読むのですが、部屋番号や電話番号になると中国には「ヤオ」という独特の言い方があります。

漢字で書くと「幺」

麻雀を知っている人なら、タンヤオ」のヤオでお馴染みです。

「1」は「7」の「チー」と発音が紛らわしいために、聞き間違いがないよう「1」を「ヤオ」と言う習慣が中国にはあり、ふつうに使われています。

 

対して台湾はどうか。

使うには使うそうです。しかし、特殊な業界でしか使わない業界用語なので、通常の台湾人は使いません。少なくても、私は台湾人が「ヤオ」を使う場面を見たことも聞いたこともありません。

 

たとえば、「1137」という番号があったとします。部屋番号でも電話番号の一部でも結構です。

中国人は、必ず

 

「ヤオヤオサンチー」

 

と読みます。

台湾人は「ヤオ」は使わないので、

 

「イーイーサンチー」

 

と発音するはず。

たぶんですが、部屋番号や電話番号であれば確実ですが、ただの数字の羅列だけでも、中国人は習慣・癖で「ヤオ」と読むはず。私もそう読みます。

中国語がわからなくても、「イー」と「ヤオ」は簡単に聞き取れるので、これも頭に入れておくと、慣れたらすぐにわかるようになります。

 

あとは、

「におい」

中国人:八角などの香辛料のにおい

台湾人:さりげなくフルーツのにおい。しかし稀に臭豆腐のにおいw

と嗅覚で区別する方法もありますが、あくまで番外編です。

 

サーチナを見て、2ちゃんのまとめサイトでも取り上げられていたのでダダダダと急ぎで書いたため、文章がかなり荒削りになっています。よって、こっそり内職(リライト)する可能性があります。ご忖度下さい(笑

 

このように、中国語でも大陸中国と台湾ではお互い独特のものがあるので、中国語がわかれば簡単ですが、それがわからないとけっこう厳しいところがありました。

しかし、こうして簡単な、誰でも知っている中国語にも大陸・台湾でクセがあり、そのクセを見極めると比較的容易なことがわかったと思います。

 

それも、たぶん・・・あくまでたぶんですが、彼らネイティブは気づいてないですよ(笑

 

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