昭和考古学とブログエッセイの旅へ

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

淡路島・福良の手打ちうどん鼓亭

動画で『Youは何しに日本へ?』を見ていたのですが、その5月29日分の放送で、

 

Youは何しに日本へ2017年5月29日

 

自称『日本食ブラザーズ』のフランス人二人が、餃子とカツ丼を食べるだけのために日本にやって来ました。

『Youは何しに』は本放送からずっと見ているのですが、『日本食ブラザーズ』は過去に密着した外国人の中でも、5本の指に入るほどのナイスガイ。美味そうに日本食を堪能する姿だけではなく、「いただきます」「ごちそうさま」をきちんと発し、店のスタッフにも最大限の感謝をあらわす姿に、人として見てて気持ち良かったと感じた人は少なくないと思います。

 

動画を見た後、

 

「餃子とカツ丼食いたい!!」

 

この気持ちになるのは当然至極のこと。ちょうど昼飯前のタイミングもあって、今日の昼飯はどちらかで決まり。

どっちもいっきに食べることが出来たらいいのだけれど、そこまで大食いでもない。どっちを優先するかを考えたところ、餃子はスーパーの餃子を買って自分で焼けばいいという結論に達し、カツ丼に決定。

 

次の問題は、どこでカツ丼を食べるということ。

『Youは何しに』でも偶然ながらそば屋でカツ丼を食っていました。バナナマンも、そば屋で食うカツ丼は美味いよね、と言っていましたがこれは賛成。そばとうどんの違いはあるけれど、まあそんな細かいことはどうでもいい。

 

うどん県から続く「うどんベルト」という架空のベルト型エリアの一部でもあるせいか、淡路島にはうどん屋がけっこう多く、それには困りません。

そこで調べてみると、地元で評判のうどん屋があるとの情報をGETし、いざそこへ向かいました。カツ丼があるかは確認していないけれど、うどん屋やったらカツ丼あるやろ!と軽い気持ちで。

 

 

 

淡路島福良の位置

 

向かったのは、淡路島の西南の港町の福良

 

道の駅福良(淡路島)

 

かつては淡路島から四国への船が集まる海のターミナルでした。ここから四国はもちろん、大阪や神戸、高知からの船が発着しており、昭和30年代の写真を見ると非常に栄えていたことがわかります。

鳴門大橋が開通してからは寂れた漁村となっていましたが、今は鳴門のうずしお観光や、自転車やバイクツーリングのターミナル、そして淡路人形浄瑠璃のメッカとして、土日には人でいっぱいになります。

 

道の駅構内には、淡路島の新鮮な海の幸が食べられるフードコーナーもあり、今は生しらすが旬なのか、「生しらす丼の表示が多く見られました。来週はしらす丼食ってみるか。

今回はカツ丼に既にロックオンしてしまっているので、シーフードへの触手はあまり動きません。

 

 

 

 今回向かったのは、福良の市街にある「鼓亭(つづみてい)」という店。

 

 

福良手打ちうどん鼓亭

 

良くも悪くもローカルなうどん屋なのですが、地元での評判はなかなかいいみたいです。

 

鼓亭入口のディスプレイ

 

店の入口のサンプルも健在です。

こう見るとカレーうどんが美味そうに見せて意思がぐらつき、ベクトルがカレーうどんに・・・あかんあかん、ここは初志貫徹でカツ丼や!

 

 

中は、なんだか昔こういううどん屋が家の近くにあったなー、と昔の思い出にさかのぼれるようなインテリアです。

店の雰囲気もアットホームでやさしい雰囲気、家族で経営しているのか連携も早い。店員さんの気分が良いと、腹減ってイライラしながら待っていても、まあいいかと流せる寛容さを持つことができます。

 

 

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出されたのはお茶。それだけですが、このお椀も、昔ながらのうどん屋だなーとノスタルジックな気分に浸れるアイテムの一つですね。

奥に灰皿があるということは、ここは喫煙可なのですが、私は目下禁煙中。灰皿を見るだけでも吸いたいな~という気分に今でもなるのですが、吸いません、絶対に吸いません。

 

カツ丼のついでにうどんも食べたかったのですが、カツ丼+うどん単品で頼むと、意外に高くつくことに気づきました。でもせっかくなのでうどんも食いたい。

そこで少し妥協し、「かつ玉定食」(¥1030)を注文しました。これだとかつもうどんも食えてWin-Win

 

 

鼓亭のかつ玉定食

 

うーん、見るからに美味そうです。

 

メインディッシュのかつの前に、まずはうどんをいただきます。

汁の味はさっぱりの薄めで、濃いめが好きな人や関東の人には少し物足りないかもしれません。讃岐うどんというより大阪うどん系の味かなと思います。

うどんはつるつると喉ごしに良い系で、対岸にある徳島の鳴門のうどんに近い食感かなと。淡路島も、南淡は歴史的・地理的関係で関西よりは四国・徳島文化圏なので、徳島のうどんに近くても何らおかしくはありません。でも汁は薄い関西系なんだよね。

 

カツは、写真ではわからないですが豚肉がかなり厚め。聞き忘れましたが淡路は豚肉も生産しているので地元の肉かな。味は濃い目で豚肉も歯ごたえがあり、かなり美味い。

目の前に定食が現れた時は、これで足りるかなとボリュームが少し心配だったのですが、食べてみるとけっこうボリュームがあります。カツ丼ではなくかつ玉にしておいてよかったと思います。カツ丼だけならうどんの薄味のバランスを楽しめなかったから。

 

 

 

この鼓亭は上にも書いた通り、良くも悪くもふつうのうどん屋なのですが、ふつうではない個性もあります。

 

鼓亭の元金庫の部屋

 

店内の奥に、厚い扉がある部屋があります。

 周りはそうでもないのですが、この扉がある箇所だけ、やけに物々しいのです。

近づいて扉をよく見てみると・・・

 

鼓亭の金庫

 

金庫でした。

 

なんでうどん屋に金庫?

 

おそるおそる店員さんに聞いてみると、この店は昔銀行だったそうです。

金庫はその名残り。金庫の中が広いので座敷に改造して扉もそのままにしたんだそうです。

純和風のインテリアでとても銀行だったとは思えないのですが、外観はよく見ると、

 

 

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ああ・・・と声が出てしまいました。

つくりが銀行っぽい気がする。

何故か徳島銀行のATMが店の敷地内にあるのですが、元銀行と聞くとすべてが納得できます。徳島銀行の看板もそのままあるので、ここは「元徳島銀行」だったのでしょう。

 

金庫内は、予約の客でいっぱいだったので撮影ができなかったですが、金庫の中で食べるうどんは、どんな味がするのでしょうか。

 

食事を食べている途中で、メニューにあったこれが気になりました。

 

鼓亭のたこの佃煮

 

タコの佃煮か。淡路島は玉ねぎもそうですが、潮の流れが速い海に囲まれているせいか、シーフードもかなりの美味です。

偶然視界に入っただけとは言え、何かのご縁ちょっと食べてみようかなと注文しかけました。

しかし、今回はかつ玉定食でお腹がいっぱいになってしまったため、これは次の楽しみに。次はカレーうどん&たこの佃煮コンビにしようかしらん。

 

カツ丼食いたい私の欲望は、無事達成されました。

他にもうどんの他、淡路島ならではのメニューもあるので、淡路島・福良にお出かけの時の食事の選択肢の一つとして、金庫の中で食事は如何でしょうか。

 

==鼓(つづみ)亭==

住所:兵庫県南あわじ市 福良甲512−22

電話:0799-52-2639

営業時間:11:00~15:00 / 17:00~20:30

休日:木曜日

駐車場:10台分。前の道が狭いので、大型の車or運転に自信がなければ他の場所に停めて歩く方がいいかも。停める所は山ほどあります(笑

ホームページ: 淡路島の手打ちうどんのお店、鼓亭 |