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昭和考古学とブログエッセイの旅へ

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

淡路弁-関西弁のようで関西弁ではない方言

淡路島の全景淡路弁

 

淡路島の方言の淡路弁って、聞いたこともないという方のほうが多いと思います。かく言う私も、海を隔てた大阪出身ながら、その存在は知りませんでした。淡路島に住むまでは。

現在私は、淡路島で「島流し」に遭っております。

といっても別に犯罪者ではありません。仕事の都合により期間限定で淡路島に住んでいるだけです。左遷とかそんな読者の皆さんを陰鬱にさせてしまう事情でもありません。というか犯罪して島流しって、一体何時代やねん。

 

しかし「島流し」と言っても、けっこう優雅な島流しライフを楽しんでおります。

元々は大阪出身なのですが、大阪の慌ただしい生活とは真逆の、のんびりスローライフを送っています。

どれだけ優雅かというと、

仕事の残業がない!

仕事終わっても遊ぶところがない!

お金を使うところがない!

とりあえず何もない!

 淡路島に来ていなかったら、今でも大阪で働いていたら、こんなにのんびりとブログを書くヒマもなかったと思います。

淡路島に来て思ったいちばんの驚きは、

「街灯がない夜道って、こんなに暗かったんや…」

ということ。夜ってこんなに暗かったのかと逆に新鮮に感じています。

 

もちろん、メリットもあります。

 

野菜と魚が新鮮で安いし美味い!

 

神戸牛の種牛の淡路牛が格安で食える!

 

車の渋滞?なにそれ美味しいの??な世界!

 

すごく健康的な生活を送れる!

 

語りだすと本題から外れてしまうので、またブログエッセイで詳しく書くことにします。

しかし、淡路島のスローライフスタイルに慣れてしまうと弊害があります。それは高層ビルの大群でクラクラする「都会酔い」。鳴門大橋を渡った徳島が都会、神戸なんて超大都会に思えて目まいがしてしまいます。都会酔いって本当にあったんやなと。都会に適合していない道を、着実に歩んでおります。この調子やともう大阪に戻られへん(笑

 

では、淡路弁とはどんな方言か。

淡路島は行政では兵庫県に属しているので、基本は関西地方になります。

だから、関西弁と変わらないんじゃないの?と思うでしょう。

しかし違うのです。大阪弁ネイティブの大阪人の俺が違和感を感じるんだから、間違いない。それにほとんど同じなら、そもそもブログで記事には致しません。

淡路弁といっても、Wikipedia先生によると

  • 島の北部で使われる北淡弁
  • 洲本や南東の由良で使われる洲本・由良弁
  • 島の南部で使われる南淡弁
  • 島の南部にある離島、沼島弁

に分かれるそうです。

今は南淡地方に住んでいるので、私が聞いている淡路弁は南淡弁かもしれません。それを前提にお話しようと思います。

淡路弁のいちばんの特徴は、疑問の語尾に

「~だぁ」

を加えること。

例えば、

「交通費申請、もう書いただぁ?」

(交通費申請、もう書いたのか?)

「この数字、おーとるだぁ?」

(この数字、合ってる?)

大阪弁に直すと、

「交通費申請、もう書いたんかえな?」

「この数字、おーとんかいな?」

となるので、明らかに違います。

アクセントは100%関西弁で話すので、余計に混乱してしまいます。

明らかに関西弁とは違う言い方なので、いちおう語学屋さんでもある私は、

「これってどこの方言がベースになってるんやろか?」

とめちゃくちゃ気になってしまいます。

そして最初に気づいたのは、

「徳島弁と関係あるんちゃうか!?」

 

江戸時代はずっと「四国」だったことを知る人は、地元の人か歴史に詳しい

人でない限り意外と知らないかもしれません。

江戸時代、淡路島は徳島の阿波藩の領地で、阿波藩の蜂須賀家の家臣である稲田家が、洲本を拠点に治めていました。しかし、稲田家の家臣たちは阿波の本家の家臣より格下扱いされていて、それが明治時代に爆発します。

「稲田騒動」という、武士たちの不平不満から始まった「阿波藩からの独立騒動」が起こり、それが原因で淡路島は徳島県から切り離されたものの、「独立」も叶わず兵庫県に吸収されて現在に至っています。

江戸時代だけでも260年間「四国」だったので、言葉が影響されていても何らおかしくありません。事実、知名度は低いですが淡路島にも「阿波踊り」がありますし。

「淡路島の阿波踊りって『阿波』ちゃうやん!」

大阪人としては是非ツッコミをしたい心境ですが、それは置いておきましょう。

しかし商売などで関西とのつながりも深いので、関西弁とのハイブリッドになったのかなと。

でも、詳しくは書きませんが、淡路弁ってなんとなく高知弁のにおいもする気がします。

 

広末涼子の高知弁の所々のイントネーションが、淡路弁と似ている気がするんですよね~。

 

淡路弁第二の特徴は、

 

敬語がない!!

 

私の故郷の大阪南部の泉州地方も敬語がなく、大阪市内出身の人が泉州に仕事で向かい、初対面なのに先方にいきなりタメ口で挨拶されて面食らった、という話を聞きました。

和歌山も敬語がないことで有名で、作家の司馬遼太郎がノー敬語の和歌山弁に興味を持ち、調べていたことがあったそうです。泉州弁も和歌山弁も、敬語を使わないのではなく、そもそも敬語というものが言語として存在しないのです。

だから敬語なしでも慣れているはずの私でも、淡路弁の敬語なしには最初おっかなびっくりでした。

 

淡路島に来て間もない頃に、地元のイオンに買い物に行った時のこと。

本屋で買い物をした時、中年女性の店員さんが、

「あんた、袋要る?」

おいおい、俺とおまえは幼なじみかよ(笑

いくら敬語がない私の故郷でも、イオンでお客に向かってタメ口はあり得ません。

おそるおそる

「いえ、結構です」

と言った後に放ったもうひと言、

「お支払は現金?」

やはりタメ口。というか「お支払」で尊敬語の後にタメ口って、日本語が崩壊してるやん(笑

このバランス崩壊の淡路弁に困惑した私は、現金ではなくクレジットカードで払うことにしました。

 

関西弁のようで関西弁ではない、不思議な方言の淡路弁。関西人でもかなりカルチャーショックを受けること間違いなし。日本は狭い狭いといいますが、言語・方言事情は狭いようでかなり広いです。

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