昭和考古学とブログエッセイの旅へ

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マンダリンとマンドリン

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突然ですが、問題です。

 

 

「英語で『中国語』って何て言うのでしょうか?」

 

 

お前ナメとんのか!と小突かれそうですね(笑)

 

パッと思いつくのが "Chinese (language)"ですよね。

 

そんなん当たり前やん!お前なにアホな事聞いてんねん!

と思う人がほとんどかもしれません。

 

 

しかし、「中国語」ってもう一つ言い方があるの、ご存知ですか?

 

"Mandarin"(マンダリン)

 

です。

 

何じゃそりゃ?聞いたこともねーぞ!という方、お手元の英和辞典を見てみてください。

ない方は、下のオンライン英語辞典をどうぞ。なんて親切なのでしょう。

ejje.weblio.jp

 

”Mandarin”は元々、皇帝がいた時代の清王朝の高級官僚のことで、辞書にも冒頭にそういう意味が書かれています。

清王朝の高級官僚がなぜ「マンダリン」なのかというと、彼らは「満大人」(マンターレン)と呼ばれていて、それが訛って「マンダリン」となりました。

「満大人」たちが話す、「北京官話」と呼ばれた北京語が事実上の昔の中国の標準語となり、転じて「中国語」という意味になりました。

 

・・・と思っていたのですが、Mandarinの語源については、諸説あるようです。

 

 

 

では、”Chinese”と、今回の主役”Mandarin”は、実際に使う時は何がどう違うのか?

 

”Chinese"は中国に星の数ほどある地方の方言も含めた、広い意味での「中国語」というニュアンスで、”Mandarin”は数ある「中国語」の中でも、共通語としての「中国語」のみを指す、という違いがあります。

もちろん、”Chinese”を使っても全然OKだし、こっちを使う方が多数だと思います。しかし、ネイティブが常に”Chinese”を使ってくれるとは限らない。”Mandarin”も頭に入れておいた方が良さそうです。

 

ちなみに、中国語でも、

「中国話」

というと広~~い意味での中国語というニュアンスになります。

「中国で使われている共通語(我々が「中国語」と言ってるもの)」は、正式名称を

普通話(プートンファー

と言います。

「普通」は我々が思う普通ではありません。それなら、「普通話」以外は「不普通話」になっちゃうので(笑)

これは「全般的に通じる」という意味になり、それに「~語」である「話」をつけて「共通語」「標準語」という意味。

「中国で使われている共通語」のことを「中国話」と言っても、間違いではありません。実際使っている中国人もいるし、私も使います。

しかし、正式名称はあくまで「普通話」、ということは頭に入れておいた方が良いです。中国語が話せる日本人どうしでも、中国語を「ちゅうごくご」とは言わず、

「ええと、あれプートンファーでなんて言うんやったっけ?」

という風に、「普通話」を用いることが多いです。

 

この「中国で使われている共通語」のこと、厄介なことにいろんな言い方があります。

羅列しただけでも、

  • 普通話
  • 中国話
  • 漢語
  • 国語
  • 華語
  • 中文

とこれだけあります。それも、人によって言い方が違う。

ただし、ちょっとした傾向はあって、上海では「漢語」、福建省広東省・台湾では「国語」、香港では「普通話」、シンガポールやマレーシアの中国系は「華語」を使う人が多いかなと。

あくまで私の経験なので別に統計があるわけじゃないですが、「中国語」っていう意味だけでこれだけ表現がある、それが中国語の意外な難しさかもしれません!?

  

 

 

”Mandarin”なんて単語が存在することすら知らなかった頃のお話。

高校卒業後にアメリカに渡り、現地の大学に通っていた中学のクラブの先輩がいました。

クラブは放送部だったのですが、和気あいあいとしながらも先輩の上下が厳しく、文化系なのにヘタな体育会系クラブよりも厳しい。

おまけに、中学生に野球のフェンスや体育館の屋上に登らせ、配線作業を行わなければならない。命綱はつけているとは言え、めちゃくちゃ怖い作業でした。今の中学で同じことをやったら、絶対保護者からクレームつくやろなと。

 

そんなガテン系放送部の同窓会の時、先輩と久しぶりに会いました。

その時、中国に留学して中国語を勉強してると伝えると、

 

「お前中国でマンダリンやってるのか」

 

と先輩いわく。

いやいや、なんで中国で

 

 

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マンドリン習わなあかんねん(笑

 

そう突っ込むと、

 

「ちゃうちゃう、マンダリンや!」

 

「せやからマンドリンやってませんて!」

 

以下話は無限ループへ・・・と行くわけにはいかないので、

 

「先輩、マンドリンって何すか?」

 

「せやからマンリンや!」

 

こっちもだんだんとムキになり、

 

「そのマンリンとやらは何やって聞いとるんやっちゅーねん」

 

マンダリンマンダリンや!」

 

 先輩、答えになってませぬ!そもそも会話になってませぬ!

正直、この人アメリカにかぶれすぎて日本語忘れたんちゃうんか?と思いました。

 

この話を人にすると、話盛ってるやろとフェイクニュースならぬフェイクストーリー扱いされるのですが、ガチの実話です。

 

しかし、後でこっそり調べると、「Mandarin」のことだと。先輩よ、それならそれとちゃんと言ってくれ。

 

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