昭和考古学とブログエッセイの旅へ

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西朝鮮-中国人民の魂の自虐

 

慰安婦像の設置などで日本政府の堪忍袋の緒が切れ、かなり強い抗議を示したりして、日韓関係がこじれています。

さらに北朝鮮工作員第二号のような熱い人が大統領になり、まことに燃えたぎっている日韓関係ではありますが、そこで忘れがちなのが北朝鮮の存在。

 

 

ネット上では髪型が、

黒電話と金正恩

これに似ていることから、「黒電話」という名前がすっかり定着してしまった北朝鮮金正恩氏ですが、彼がトップになってから不思議に思っていることがあります。

 

父親金正日が死去した後を継いだ金正恩から、日本への罵声がピタリと止んだのです。それと同時にうるさくなったのが韓国なのですが、「ストップ」と「ゴー」がやけに連携してないか?と。

この北朝鮮の「対日沈黙」には何かある、とは感じていましたが、「北朝鮮のスパイ第二号」と言ってもいい文在寅が韓国の大酋長大統領になってから、ミサイル発射など行動が活発になったのは、果たして偶然なのかしらん?と。

 

韓国には「従北勢力」とやらがかなり社会に浸透していて、言わば北朝鮮の手先となって社会活動をしているということ。

現在、容疑者になってしまった朴槿恵前大統領の「下野デモ」も、従北勢力がかなり動いているということは韓国国民もどうやら気づいているようです。

 

でも、一度頭に火がついたら「やめられない止まらない」んだそうですね(笑

 

そして、北朝鮮のバックには・・・もちろん中国がついています。北朝鮮と中国は表向きは仲が悪化していますが、北朝鮮軽工業が壊滅している状態なので、生活必需品が国内でほとんど製造できない状態になっているそうです。よって中国からそれらを輸入しないといけません。

こんな状態で中国様のご機嫌を損ねて経済制裁なんか食らうと、対中国貿易依存度が高い韓国以上に即死です。

 

ジャーナリストの池上彰さんの言葉に、

「ニュースは常に『誰がいちばん得をするか』を考えよ」

というものがあります。

俺もこの言葉には賛成ですが、昨今の韓国の政治的混乱で得をするのは誰かと思索してみる・・・いや、思索するまでもなく北朝鮮と中国なんですよね。

状況証拠的には、「従北勢力」が政府機関まで浸透しているので北朝鮮の影響があることは確かですが、そのバックにいる中国のことを無視しがちです。

 

日本人は土台が性善説なので、政治工作や謀略などの類は苦手だし、あまり理解もありません。逆に中国は、以前にも何度か書いてきたように、そんなものは得意中の得意、もはや生活の一部です。私も中国で中国語以外に身についたことと言えば、一言で言えば「謀略力」というか「戦略的嘘」というか(笑)

「ウソは中国人にとってはウソではない。コミュニケーションの潤滑油であり、目的達成の道具だと心得よ。日本の『嘘』とは質が違う」

と私は常々言っているのですが、日本人でありながら日本人の人の良さ、騙されやすさに辟易することもあります。最近はネットの普及でそうでもなくなったきたのが、せめてもの救いです。

 

 

 

 

中国には言論の自由がないということは有名です。

しかし、ハニートラップにでもかかったかの如くの自称「中国通」は、顔を真っ赤にして反論します。

 

「いや、中国憲法には言論の自由が保証されている!」

 

だから言論の自由がある。だから「ない」というのはウソだ。

というロジックになるのですが、それはウソではありません。

言論の自由(35条)

・信教の自由(36条)

・住居の不可侵(39条)

など、いわゆる自由民主主義の国々の基本的人権と同じことを書いています。

しかし、彼らは確信犯的にとても重要なことを言っていないのです。

ここからが重要なのですが、憲法の序文に、

 

「中国の全人民は社会主義と人民民主独裁制を堅持し、『マルクス・レーニン主義毛沢東思想・トウ小平理論』を手引きとして、中国共産党の指導に従うものとする」

 

と書いています。

日本などは憲法が法律の最高に位置するので、中国も憲法が最高の位置にあると認識しています。いちおう、中国憲法も表向きはそうなってます。

 

表向きはね。

 

しかし、序文にサラリと中国共産党の指導に従う」と書かれているので、これで

 

憲法<<<<共産党

 

となるわけです。

どういうことか。上に書いている人民の権利も、あらゆる法律も、共産党のご機嫌次第でチャラにしまっせーということを書いているというわけです。

もっとえげつない言葉で書くと、

「お前ら(人民)が生きる死ぬの権利も全部共産党様のご機嫌次第。共産党に逆らったらこの世から登録抹消するよ」

憲法に書いているようなものなんですよね。おそロシア・・・あ、国が違う(笑

 

 

西朝鮮

このように、生殺与奪の権共産党に握られている人民の間で、ある言葉が流行っているそうです。

それは西朝鮮

 

 

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「西朝鮮」の朝鮮とは、もちろん北朝鮮のこと。
その西にあるものとは、バカでかい中国。
そう、「西朝鮮」とは中国のことだったりします。

 

中国人民は、自由にものが言えない、政治批判できない、政治への参加ができない、自分たちの意見が政治に反映されないなど、様々な不満を抱えています。
中国では人民による暴動・騒動の数が年間18万件とも20万件とも、人によっては30万件以上と言われています。
しかし、これはあくまで「表に出た」だけで、実際はもっと多いとも言われています。私も、少なく見積もってこの1.5倍はあるかなと。

 

一昨年、中国は国家主席自ら軍を削減すると表明しました。

 

www.sankei.com

 

中国の言うことを真に受ける頭がおめでたいマジメな人たちは、中国も国際社会に合わせたか、さすがは大国の貫禄!なんて褒めちぎっていましたが、じゃあその30万人はどこへ行くの?ということを考えていないようです。
ただでさえ失業率10%以上(あくまで推定。実際は政府すらわからない)と言われているのに、それ以上「失業者」を増やす気か?と。

本当に削減したとしても、その「再就職先」は武装警察でしょう。


中国には、ややこしいことに警察が2種類あります。「公安(警察)」と「武装警察」。
中国に住んでいる人でも、この2つの違いが曖昧で区別がつかない、と説明できない人もいますが、簡単に言うと。

公安(警察):ただの警察

武装警察:暴動鎮圧用の「準軍隊」

武装警察は、タテマエは国境警備(密入国・出国者取り締まり)となっています。
しかし、かのソ連KGBも表向きは国境警備隊だった歴史の実例もあります。国境警備なんてただの書類上だけ。
現実は、1989年の天安門事件で軍が直接人民に牙を向け国際社会から総叩き、今の北朝鮮状態になった反省から生まれたもので、軍隊じゃダメなら警察が人民に銃を向けようというもの。反省するのはいいけれど、ベクトルが逆向きちゃう?(笑)
憲兵にシステムが似ているのですが、取締対象がダイレクトに人民であることが憲兵とは全く違うところなので、憲兵ではないと。

 

人民が社会不満でデモを起こします。するとデモを「暴動」とみなした武装警察がどこからか現れます。
パトカーなんてとんでもない。来るのは装甲車です。さすがに戦車は持っていない模様。

武装警察が来ても抵抗するようであれば、ゴム弾や放水攻撃。それでも怯まなければ、最後は実弾攻撃です。

 

ネットで書き込みをしても、最初は削除くらいで済まされますが、続けていると深夜に突然家のドアをノックする音が・・・。
それ以来、彼の姿を見た者はいない・・・となりかねません。実際、そういう人はごまんといますし。

最近は「労働矯正所」というところで「思想改造」されていたのですが、国際社会の目が厳しくなった対策で、精神病患者として病院に収容しちゃおうという手が、最近流行り(?)になっています。これは、ソ連もよくやっていた手です。

 

 

表向きには、人民の政府に対する不満は見られないので、満足してるのだなと思いがちですがその底の部分ではかなり鬱憤が溜まっています。
人民は基本が人間不信なので、赤の他人には絶対に本音は漏らしません。その他人が政府のスパイだったらどうしますか?
お金目当てに密告されたらどうしますか?
(※中国では、密告は報奨金付きで奨励されています)

なので、特に政治的に際どい発言は、こいつは絶対的に信用できる、と認定されるほど仲良くならないと話してくれない現実があります。
テレビのインタビューくらいで話す内容は、嘘とは申しませんが、愛想笑いならぬ「愛想話」と思っていいと思います。

 

言いたいことを自由に話せない。行動できない。
お上に直接抗議しようものなら、返事が実弾のこともおかしくない。

こんな社会って・・・


北朝鮮と同じじゃねーか!!


という魂の叫びから生まれた自虐が、「西朝鮮」なのです。


日本のネット上でも、発言のレベルが韓国・朝鮮並に劣化した中国を、「大朝鮮」と揶揄することがありますが、「西朝鮮」はそれとは少しニュアンスが違います。

 

一つは、「西朝鮮」は政治的自由がないことを自ら嗤(わら)う自虐ネタということ。

もう一つは、直接政府に文句が言えない人民の、せめてもの抵抗だということ。

 

特に後者は、「我が国は」から始まる政治批判は、ネット上ならすぐ削除されます。
しかし、「西朝鮮」という架空の国をネット上で創造し、その国を批判するのであれば、お上を批判したことにならない。
そういう苦肉の策でもあります。

「上に政策あれば、下に対策あり」

という言葉が、昔々から中国の人民社会に語り継がれています。有名な言葉なので、どこかで聞いたことがある人もいるはず。
中国情勢に興味がある人は、1+1=2という基本原則でもあるので、「上有政策、下有対策」という中国語ごと覚えておきましょう。
上が言論の自由をいくら封じ込めようとしても、下はあの手この手ですり抜けようとする。上の政策なんて、どうせ下を抑圧したり搾り取るためのもの。なんでそんなことを守らないとあかんねん。
結果、上の政策が全く浸透せず、法治国家など遠い未来の話どころか、事実上不可能となる。

人民もあれこれと抵抗しているのです。


その抵抗の様に自虐込みのユーモアがあり、以前紹介した「噴青」(中国版ネトウヨ)以外は案外まともなのが多い。
中国共産党は大嫌いでも、人民はどうしても愛してしまうゆえんなのです(笑)

 

 

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