昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

昭和考古学の旅

数年で消えた幻のレジャーランド、砂川遊園と砂川奇勝の話「補足編」

砂川遊園、砂川奇勝アゲイン 砂川遊園・奇勝のおさらい 泉州の宝塚 砂川遊園の最期 戦後の砂川遊園と奇勝 砂川奇勝保存運動 泉南市が目指す目標 展示会、行く価値ありか 砂川遊園、砂川奇勝アゲイン 以前、「砂川遊園」「砂川奇勝」、そして「第ゼロ号ネズミ…

上海日本人租界散歩 先人たちの跡を訪ねて 第三章

仕事で上海に駐在していた10数年前、「旧日本租界を歩く」というライフワークがありました。「租界」とは金で異国の土地を買い、事実上の領土とした土地で、「植民地」「租借地」とはまた違うジャンルの土地所有です。日本史では、横浜や神戸などにあった…

映画『火垂るの墓』番外編 現代に残る三ノ宮の戦争の痕

先々週だったか、亡くなったアニメ界の巨匠、高畑勲監督追悼記念に『火垂るの墓』をテレビで放送していました。その後、台湾や香港でも追悼放送されたらしく、みんな目に汗を浮かべていたということがネットで書かれていました。あの映画で涙するのは世界共…

白黒写真をカラー化して「再発掘」してみる【昭和考古学】

いつも拝見している、大阪地下鉄のファンサイト、osaka-subway.comさんのブログをいつものように見ていると、ある記事が目に入りました。 osaka-subway.com 昔の白黒写真を自動でカラー化するツールを、早稲田大学が開発したそうです。 colorization | 白黒…

台北帝国大学の歴史 中編【昭和考古学】

前編では、台北にある台湾大学の前身、台北帝国大学の歴史をざっくり書きました。はい、あれでざっくりです。 parupuntenobu.hatenablog.jp 中編は、実際に現在の台湾大学への冒険へと旅立ち、台北帝国大学の遺構を目(写真)で味わいましょう。

横山やすし-昭和最後の芸人の幼少期を訪ねる【昭和考古学】

昭和最後の芸人の死 平成8年(1996)1月の大阪摂津市。ある男が、自宅で短くも太く濃い波乱の人生に幕を閉じました。その男は死の前夜酒を飲み、長年の深酒に肝臓が悲鳴を上げたアルコール性肝硬変でした。「あんた、これ以上飲んだら死ぬで」と医者に通告され…

ANAは堺市が発祥だった?!日本航空輸送の魁、日本航空輸送研究所と大浜飛行場【昭和考古学】

堺という町 大阪市の南にある堺市は、日本でいちばん新しい政令指定都市・・・かと思ったら違っていました。時代は私の意思とは関係なく動くものです。しかし、その歴史は古墳時代にまでさかのぼります。 堺が大発展したのは室町時代から。商業を中心とした…

大阪市立大学と杉本町駅 後編ー駅から伸びていた謎の線路とキャンプ・サカイ

前編は、ざっくりと大阪市立大学の歴史と現在の姿を書きました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 今回の後編は、最寄り駅のJR阪和線杉本町駅を絡めた謎解きの本題に入ります。 で、こう書くと「また阪和線か!」という声がPCの奥から聞こえてきそうですが、 恐…

大阪市立大学と杉本町駅 前編ー大阪市大とは【昭和考古学】

阪和線に杉本町という駅があります。 これといって強烈な特徴もない駅ですが、この駅には副駅名というサブの駅名が付けられています。 その名前は、大阪市立大学前。 もう知ってるし~という地元大阪人にとっては、何をいまさらという当たり前の事実ですが、…

天王寺駅の怪 完結編-ついに天王寺駅の謎が暴かれる!?【昭和考古学】

数ヶ月前、JR阪和線天王寺駅の謎について記事を書きました。 parupuntenobu.hatenablog.jp parupuntenobu.hatenablog.jp 自分でもかなり力を入れた記事でしたが、その熱量がインターネット回線を通して伝わったか、かなり好評でした。正直、スターやはてブな…

新世界のゲーセンで古き良きゲームを堪能しよう!かすが娯楽場編

大阪は新世界には、レトロゲームに特化したレトロゲーセンがいくつか存在しています。 以前紹介した「ザリガニ」が知名度では一歩抜きん出ているようのですが、他にもブログのネタにすべきゲーセンがいくつか存在しています。 今日は、その一つを紹介します…

旧制台北高等学校物語 第3話ー写真でたどる現在の台高【昭和考古学】

2話分を費やし、台湾にあった旧制高校、台北高等学校の歴史を辿っていきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp parupuntenobu.hatenablog.jp 今までは過去を書いていきましたが、今回は現在の台高、つまり國立臺灣師範大學がどうなっているのかを写真で紹介…

旧制台北高等学校物語ー第2話【昭和考古学】

(台北高等学校の帽章) 第一話、 parupuntenobu.hatenablog.jp に引き続き、台北にあった旧制高等学校(「台高」)の歴史を書いていきます。 尋常科と高等科 1922年に創立した台高ですが、まず作られたのが「尋常科」というクラスでした。 旧制高校は3年制…

旧制台北高等学校物語ー第1話【昭和考古学】

台灣には、2005年時点で145校もの大学が、島内のあちこちに建てられています。 台湾人の大学進学率は7割近くに達するようで、学問熱心のお国柄もあいまって日本以上の学歴社会となっています。 その中の一つに、台北市内にある 「国立台湾師範大学」 という…

【後編】神戸駅-繁華街の賑わいのあと【昭和考古学】

前編は、海運と陸運(鉄道)という観点から神戸駅を見てきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 後編は神戸駅を取り巻く神戸の繁華街の歴史を取り上げてみようと思います。 神戸という街は、左を向けばすぐ山、右を向けばすぐ海という、世界でも珍しい地形…

【前編】神戸駅-寂しき幹線の終着駅【昭和考古学】

ただいま神戸市に行くと、下のようなポスターをよく目にするかと思います。 神戸は今年で開港150周年を迎えます。 街のお店もご覧の通りお祝いムード。だからといってビールと冷やし中華は安くならないようです。 そんな神戸の150年のうち、140年以上を見続…

大江ビルヂング【昭和考古学】

所は大阪市北区。地下鉄の駅で言うならば淀屋橋駅と梅田駅の間の界隈をブラブラ歩いていると、こんな素敵な建物を見つけました。 大阪市内には戦争の空襲の衝撃や猛火にも耐えた、大正時代から昭和初期、たまに明治時代に建てられた、レトロな香りがする建築…

天満屋ビルとハaハaハa-昭和考古学しながら美味しいランチと軽食を!

私のライフワークの「昭和考古学」とグルメ。 一見、なんの接点もないような二つの言葉ですが、それが密接に絡み合う場所が各地に存在していたりします。 ちょっと一例を。 大阪の証券街だった北浜という所にある、「高麗橋野村ビル」というビルです。 昭和2…

真田山陸軍墓地-大阪の真ん中にある静寂の異空間【昭和考古学】

古本屋と神社に行っただけだったのが・・・ 先日、大阪市内にある「三光神社」に行ってきました。 そもそもメインの目的は神社ではなく、その周りにあった古本屋だったのですが、「たまたまそこに神社があった」的な感覚で、吸い込まれるように境内へ入って…

上野芝と向ヶ丘町の歴史-陸にかかる謎の橋【昭和考古学】

「昭和考古学」として、現在JR阪和線になっている阪和電気鉄道(以下、阪和電鉄)シリーズを書いていきましたが、やはり阪和電鉄は伊達じゃない。もうネタはなかろう・・・と思ったら、まだあるのです。ネタが尽きないのはいいのだけれど、書いている方は疲…

大阪新世界のレトロゲーセン「ザリガニ」で懐かしいゲームを堪能しよう!

以前、新世界とじゃんじゃん横丁に行った時の記事で、サラッとレトロゲーセンのことを書きました。 記事のメインディッシュが噴泉浴場だったので、ゲーセンのことは「別記事で」といったん脇に置いたものの、早めに書かないと賞味期限が迫ってしまいそうなの…

噴泉浴場-スパワールドの「前世」をさぐる

先日の記事で、大阪まで図書館はしごに向かったことを書きました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 蔵書が書庫から出てくるまで、モノによってはけっこう時間がかかります。 特に大阪府立中央図書館は、地下にある書庫がデカすぎて書庫内を自転車で移動すると…

幻の砂川遊園・砂川奇勝と、ある方の黒歴史【昭和考古学】

前回、阪和電気鉄道こと阪和電鉄の歴史を発掘し、予想外の好評をいただきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp こんなマニアックな話題に食いついてくれるとは、書き手としてこんなに嬉しく、ありがたいことはありません。このスペースを借りて御礼申し上げ…

天王寺駅の怪と現代に残る阪和電鉄の遺構 後編【昭和考古学】

普段から使っている人には、普段すぎて何の不思議も感じなさそうな駅にも、さりげなくミステリアスな歴史が詰まっていることがあります。 前回はその前哨戦として、大阪のJR阪和線天王寺駅を紹介しました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 前哨戦にしてはやた…

天王寺駅の怪と阪和電気鉄道の歴史 前編【昭和考古学】

目次: 序章:天王寺駅の素朴な謎 伝説の私鉄、阪和電気鉄道 阪和電鉄時代の天王寺駅舎 阪和のエヴァンゲリオン、超特急 南紀直通列車、「黒潮号」 阪和間の料金に見る戦前の物価 阪和電気鉄道、開業早々に事故る 阪和線、真の秘密兵器 阪和電鉄 vs 南海鉄道…

淡路島にかつて電車が走っていた!その51年後の姿を追う

前回、ふとしたことから淡路島の鉄道のことを知り、記事にしました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 「淡路島に鉄道が走っていたなんて知らなかった!」 という声がありましたが、それは仕方ない。廃止されて既に51年が経ち、鉄道の痕跡すらほとんどなくなっ…

淡路島にかつて鉄道があった!淡路交通鉄道線洲本駅【昭和考古学】

洲本に残る昭和の跡 休みの日に洲本近辺を散歩していると、ふと古い看板を見つけました。 なんだかレトロだね~、昭和だね~と写真を撮ろうとしたら、そこに書かれている文字が目につきました。 「洲本駅前」 看板はかなり風化し、文字はほとんど消えかかっ…

洲本 味福-昭和の薫りが残るお好み焼き屋と、美味しく焼ける6つのお好み焼き道

「昭和考古学」を訪ねて、淡路島最大の街洲本までやって来ました。 ここに、レトロなお好み焼き屋があるという情報をGET、せっかくの休みなので偵察に。 見つけました。 見るからに昭和のお好み焼き屋という感じです。 中に入ってみるのが楽しみです! 中に…

上海「日本租界」散歩 先人たちの跡を訪ねて 第ニ章

前回の旧日本人居留区(日本租界)を歩く旅、 parupuntenobu.hatenablog.jp から話を進めます。 ガーデンブリッジの北側にある日本人の足跡 戦前は熙華路(Seward Road)と呼ばれた長治路あたりも昔の建物がよく残り、租界時代の住宅地の名残をよく留めていま…

上海「日本租界」散歩 先人たちの跡を訪ねて 第一章

序章-日本租界とは何か 戦前の中国上海。 東洋でありながら西洋の街をコピペしたような華やかな表の世界と、海外スパイと特務とアヘン商人が暗躍する裏の世界。光と闇が紙一重に混在する上海を、人は「魔都」と呼びました。 当時の上海は、海外の事実上の植…