昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

禁煙して半年、効果をQ&Aで書いてみる

禁煙半年達成

禁煙してからはや半年が経ちました。

と言っても、あと3日で7ヶ月達成なのですが、独断と偏見で「七捨六入」します(笑
半年とは長い禁煙街道の中でも、「まだ半年」とも「もう半年」とも思えるこのビミョーな時期ですが、ファイザー製薬によるとアメリカでの禁煙半年達成率はわずか10%とのこと。私は1割の選ばれた禁煙エリートということか(違
禁煙半年達成記念ということで、いつものブログ記事とは少し変え、自分の半年間の禁煙経験をQ&A方式で書いてみます。半年続けたら、少しは偉そうなこと書いてもいいでしょ。

 

禁煙中、もしくは禁煙したいなと思っている人のために、あるいは家族が、友達が、また大切な人が禁煙する時の心構えとして、何かの参考になればと思います。

 

 

 

Q:どの銘柄を吸っていましたか?

A:もうタバコであればなんでも(笑)

禁煙直前まで吸っていたのはメビウスの3mg。

 

Q:禁煙する前は、どれくらい吸っていましたか?


A:平日は1日1箱、休みの日は2箱の時も。1箱200円代だった時は、9mgのマイルドセブンを4箱くらい吸ってたこともあった。

 

Q:ニコチンガムやパッチなど、禁煙補助薬は使いましたか?


A:今回は一切使わず。気合と根性のみ!


Q:今回禁煙するきっかけは?

A:今年の5月、ひとまず24時間吸わないようにしようと1日1本も吸わず。
次の日解禁と吸ってみたものの、何故かこの世のものとは思えないほど不味く感じた。
こんな不味いものを身体に入れてたのか!もう止めじゃ止め!と禁煙開始。
また、タバコ代に月1万円以上使ってたけれど、これってもったいないよなー、
1年で12万円だよなー(※実際はコーヒー代などもっと使っている)、12万円は大きいよなー、と前々から思っていたのも理由の一つ。


Q:禁煙した1日目の様子や吸いたい気分などは?

A:最初の24時間は、それはもう生き地獄そのものだった。
パソコンのタスクマネージャーに例えると、
・脳のCPU稼働率とメモリ占有率が100%
・稼働中アプリケーションがすべて「タバコ吸いたい」になっている
こんな状態。他のツールなんて「起動中」のまま立ち上がらない、生ける屍。
寝る時以外はタバコのことしか考えられず、他が何も手に付かない。
しかし、禁煙は何度かチャレンジしているので、この状態はいつものことだと予想内。

 

Q:じゃあ2日目は?

A:1日目をしのぐ地獄を味わった(笑)
体内のニコチンが完全に切れたか、脳が必死に「タバコ吸え!ニコチン補給しろ!」と強烈な電波を送り、それに抵抗しているうちに1日が終わる。脳の指令に負けて身体が自動販売機に向かい、タスポがないので買えずイライラMAXの繰り返し。
コンビニなんて寄ったら最後、血走った目で
「ひゃ、ひゃくばんのたばこくださいorz」

と虫の息でレジ前に倒れること間違いなしなので、敢えて近寄らず。

(※しばらくコンビニに近寄らないのも、禁煙のコツ)
吸えないのを紛らわすために1日中深呼吸して、過呼吸になるんじゃないかと不安になる。タバコを吸っている人の姿を見るともらいタバコしそうなので、喫煙所には近寄らないことにした。


Q:3日目は?


A:1,2日目とあまり変わらなかった。が、少しだけ楽になった気がする。

気のせいかもしれないが、初日・2日目よりは幾分か楽になる。吸いたい気持ちは変わらないけれど、3日以降だんだんと吸いたい気持ちが落ち着いてくる。


Q:3日目までの間に、どんな離脱症状(禁断症状)が出ましたか?


A:
・タバコが吸えずイライラする
・同じく落ち着きがなくなる
・将来に対する漠然とした不安感

(芥川龍之介が自殺したのは、もしかして禁煙による離脱症状かも・・・と本気で思った)
・強烈な眠気

(ああ眠・・・なんてレベルではなく、突然自分がシャットダウンするナルコレプシー的睡魔)
この3つが常に続く状態。
・口の寂しさと口に何もないのを紛らわすために、食欲が旺盛になった
のも、離脱症状の一つかもしれない。


Q:4日目以降は?


A:4日目からは、身体全体でニコチンを欲していた衝動が収まり、吸えないイライラもかなり落ち着いた。
「禁煙は最初の72時間が勝負」と言うけれど、これを過ぎれば少しは楽になる。
何より、禁煙したことによる変化(特に体調面)が激しく、その変化に禁煙してるんだーという充実感がある。


Q:禁煙最初の3日間は「魔の72時間」と言いますが、それをしのぐ対策は?


A:
①とにかく寝る、寝て時間を稼ぐ
脳の思考がすべてタバコ(ニコチン)に傾いているけれども、睡眠時にはさすがに介入してこない。
「禁煙は3連休の時にやれ」とよく言われるけれども、3連休を寝てしのぐのも一理はある(時間的にはもったいないけれど)。


②炭酸水をいっぱい飲んだ

ニコチンは水溶性だから水に溶けやすい。水をたくさん飲めば、ニコチンが身体から排出されるのも早いのではないかという理屈。炭酸水だと二酸化炭素の利尿効果も期待できるので。
でも、あまり効果ないと思う(笑)
ただし、炭酸水はそのシュワシュワ感が口の寂しさを紛らわせるので、口が寂しい人には有効。


③喫煙に関連する行動はすべてシャットアウト
私の場合、コーヒーを飲むとタバコを吸いたくなるスイッチが作動するので、禁煙後は水か緑茶、紅茶に変更。
半年経った今はふつうにコーヒーを飲んでいるけれど、それでもたまにフラッシュバックのようにタバコが脳内に蘇ることが。


Q:禁煙1ヶ月後の状態はどうでしたか?


A:1ヶ月も経てば、タバコを吸いたいという衝動はほとんどない。あっても一瞬だけで、別のことを考えたら消えるくらい微か。
タバコなしの生活にもようやく慣れ始める頃。
でも、タバコを吸う夢をしきりに見たり、口が寂しいのか口がムズムズして落ち着きがなくなったり、「禁煙後遺症」はまだまだ残っているように思えた。

 

Q:禁煙1ヶ月以内に、身体や精神に変化がありましたか?


A:いい質問です(笑)
メリットは挙げていけばキリがないけれど、大きく分けると。
・朝の目覚めが良くなった(けれど、一時的なもので今は眠いw)
・嗅覚が鋭くなった。喫煙者のにおいがすぐわかる
・肌がツルツルになった。お肌だけ20歳若返った感じ(女性は特に実感するはず)

・冬は手足の先の感覚が全くなくなるほどの冷え性だったのに、今年は全くない
・自分にはこんなに集中力があったのか!?と驚くほど集中力が増した
・全然イライラしなくなった
・性欲が高校生並みに戻った(これも一時的なもので、すぐ落ち着く)
こんな感じ。特に性欲はみんな書くのが恥ずかしいみたいやね(笑)
他に、
・財布からお金が減らなくなった
・喫茶店に入る時、「ここ、タバコ吸えますか?」と確認する必要がなくなった。胸を張ってスタバに入れるようになった
などもあるかな。

 

Q:敢えて聞きます!禁煙したデメリットは?


・便秘になった(ただし、これも一時的なもの)
・体重増加は不可避。1ヶ月で20キロ近く太っ(以下消失
・5分程度の時間つぶしがなくなり、手持ち無沙汰感がハンパない
・体重増加→太る→身体に負担と、喫煙時よりかえって体調が悪くなった
(仕事先では「喫煙してた時の方が健康的に見えた」と言われてる)
・「タバコミュニケーション」がなくなり、社内機密情報が入ってこなくなった(笑)


Q:今まで何度も禁煙しては挫折していたけれど、今回半年も持ったコツは何かありますか?


A:
①今までは連休など「休みの日」に禁煙を開始していたけれど、今回は仕事がある平日に開始したこと。
休みの日の行動パターンは不規則だけれども、仕事中は決まった時間に休憩、決まった時間に昼休みなど、パターンが決まっている。勤務中の喫煙のパターンも休憩中なので、この時間をしのげばなんとかなるかも!?と思った。
自分はどんな時にタバコを吸うのかand吸いたいのかを客観的に分析・観察してみるのが近道。
禁煙できない人は、禁煙開始時の環境・パターンを変えてみるのも手だと思う。

②節目の日に自分にご褒美をあげた。
1日、3日、1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月、半年・・・と禁煙の節目に自分にご褒美をあげた。
要するに「馬の鼻先にニンジンぶら下げる作戦」だけれども、これが案外効果ありだった。


Q:禁煙半年達成して、その他で何か気づいたことなどはありますか?

「3時間、3日、3ヶ月」と、「3」が禁煙のキー数字だと思う。
開始して3時間はかなりイライラするけど、3時間の繰り返しを乗り越え、3日経てば長いトンネルは抜けられる。
しかし3ヶ月目くらいになると、刺激が来なくなるので新しい刺激を求めて再びタバコに・・・というパターンが多いらしい。この刺激のなさもソフトな苦痛になるので、それまでに新しい習慣や趣味を身につけておいた方がいい。
(個人的には、肥満防止のために運動がいいと思う)

 

②禁煙関連でググってみると、禁煙1ヶ月経ったら脳内のアセチルコリンが活性化して、タバコを本能的に欲しいとは思わなくなるという記述が目立ちますが、そんなんウソウソ(笑)ウソとは言わなくても、ただの大脳生理学の机上の理屈。
私もこの言葉を信じて励んでいたけれど、「吸魔」は半年たっても続くし、吸いたいなーと思うことは今もある。しかし、それは一瞬だけになる。1秒もないのでほぼないも同然だけどね。

 

③半年経っても、タバコを吸ってはぁー、美味い!という夢も見ることがある。吸いたいとは思わないけれど、吸いたいなーと思う複雑な感情は今もある。
正直、これは一生ものかと思う。
「非喫煙者には戻れない。一生『禁煙者』のまま」とは言うけれど、これを実感する。
しかし、吸いたいと頭の中をよぎってもほんの一瞬、何かを思い出す程度。禁煙開始時のように、頭をかきむしるような苦しみは全くない。
禁煙当初のあの地獄は二度と味わいたくないので、いくら吸いたいと思っても吸うことはないと思う。

 

④「禁煙者」には3つのタイプがあるということを知った。
一つは「ニコチン中毒タイプ」。単なるニコチン依存症なので、最初の数日間は地獄だがそれを越えるとケロっと克服できると思う。

二つ目が「習慣タイプ」。これは単にタバコを吸うことが日課になっていたり、作業が一区切りしたら一服が習慣になっている人。それとニコチン中毒が絡んでなかなか止められないタイプ。
もう一つは「口唇期症候群タイプ」(※私の造語です)
一言でいうと「ひたすら口が寂しい」タイプで、私が典型的な例。
幼いころに爪をかんでいたり、食いしん坊だったり、おしゃべりが大好きだったり、キス魔だったりする喫煙者は、おそらくこのタイプ。
思い出してみれば、私はタバコを吸っても煙を肺に入れず、口で蒸していただけだった。口の寂しさをタバコで紛らわせていただけだったのだろう。
このタイプは、おそらく赤ちゃんの時の「口唇期」が由来と思われるので、根は非常に深く、厄介。根治は不可、不治の病と思って一生お付き合いしていくしかない。

==口唇期については、こちらをご覧下さい==

parupuntenobu.hatenablog.jp


ただし、「口の寂しさは心の寂しさ」なんてことも言うので、それなりの心理的原因があるのかもしれない。

タバコには身体の依存と心の依存があると言うけれど、禁煙の身体の依存はほんの軽症。でも心の依存はほぼ不治の病だと思う。

 

Q:これから禁煙したいと思っている人たちにエールを

タバコをやめると、なんだか新しい世界が待っている気分。いつぞやのコンタクトレンズのCMではないけれど、「新しい私、デビュー」という感じ。
イライラしたり、体調を崩したり、果てはうつ状態になることもあるけれど、それも一時的なもの。長期的に見ればメリットの方がはるかに大きいと自覚できる。
偉そうなことを言っている私も、まだ半年だけれども、ここまでくれば「禁煙者」として堂々と偉そうなことも言えるかなと。

まずは最初の3日が峠。1日1日を確実に乗り越えていけば、4日目からは禁煙した人にしか見えない景色が見ると思う。とりあえず、3時間だけ、3日だけ止めるか、我慢できなかったらまた吸えばいいと、気楽な気分で始めてもいいと思う。