昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

航空機の航路が熱い!

ブログ執筆中、BGMを流しながら書く人は多いと思います。

テンションが高くなり書きたい衝動に駆られる、激しめBGMが好きな人もいれば、リラックスしながら書きたいと「川のせせらぎ」をBGMにする人もいれば、音楽など無用!という人まで、聞いてみるとけっこう千差万別、これだけで十分ブログネタになります。ネタに困っている方、いっちょ書いてみては如何でしょう。

どのBGMが良いかは人それぞれ、その時のテンションにもよりけりですが、キーボードさばきがはかどるイコール、その時に合ったBGMということでしょうね。

 

かく言う私はどうかというと。かつてはテンションアップ系ミュージックを、ガンガン流していました。ガンガン系BGMを流し、タバコを咥えながらキーボードを叩く。それが「仕事してる感」ゲージ満タンの至福の時だったのですが、禁煙してしまったのでそれは過去の話。

さらに習慣というものは怖いもので、そういうBGMを流すと脳がタバコタイムのアラームを流してくれるので、どうしても一服したくなる。

 

これはいかんと新しいBGMを探していたのですが、最近のマイブームは2つ。

一つは外国のラジオ。最近は台湾の國立教育ラジオ局(NHK第二みたいなものか)の語学講座。HPからリアルタイムで聞くことができます。

台湾版NHK語学講座には、日本の語学講座にはないインドネシア語やベトナム語など、東南アジアの言語があるのが特徴ですが、面白いのは日本語講座。日本語の文法解説を中国語で聞くと、日本語で聞くより理解が深まったりします。

今やインターネットで世界中のラジオをリアルタイムで聞ける時代、聞けないのは日本と北朝鮮くらい(笑) 外国語勉強中の方は、「日本語講座を外国語で聞く」という勉強法もいかがでしょ。

 

そしてもう一つ、今回の本題ですが、これになっています。

 

www.youtube.com

 

関西国際空港の管制塔通信です。去年はリアルタイムで流してくれていたのですが、今はうP主が飽きたのか、なくなってしまったようです。

 

管制塔の無線受信は、受信器具がありかつ管制塔の周波数さえわかれば、素人が思うより簡単らしいです。航空無線を専門にしているマニアはけっこう多いですし。24時間聞きたいがために、羽田空港のすぐ横に引っ越した元パイロットもいるほどです。

ネットとは言えこうして聞いていると、彼らの気持ちがわからんでもない。何を言っているのかはさっぱりわからないけれど、身体の奥底からワクワクするのです。

しかし、ようつべで管制塔のやりとりを流すチャンネルは、かなり珍しいと思います。羽田とかの他の空港でもあるのかな!?と思ったのですが、ようつべで調べる限りないみたいですね。

 

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このチャンネルは、管制塔の通信だけでなく、関西上空を飛んでいる航空機の航路も表示されていて、今どの航空機がどこを飛んでいるか、画面でリアルタイムでわかるようになっています。

全画面にしないと飛んでいる飛行機のコードネームが読めないのが玉に瑕ですが、飛行機って予想以上に飛んでるんだなーと、ちょっとした感動さえ覚えます。

ちなみに、画像の日付が2017年になっていますが、そこは気にしない気にしない(笑

 

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飛行機に割り当てられたコードネームを、我々に馴染みがある便名に変換して入力していくと、けっこういろんな行き先・出発地の飛行機があることがわかります。

元々スナフキン要素が豊富な旅行好きの私なんかは、飛行機の行き先を見るだけでアドレナリンが大放出。バックパックを担いで今から旅にでも出るかという衝動を抑えるのに必死です。

 

航空機の航跡を見てみると、関西空港の航空機の発着経路には2種類あることがわかります。

上の画像13:25時点では、出発便は北東に向けて離陸し、すぐに左折(レフトターン)し明石海峡大橋のほぼ真上を通るルート、着陸便は和歌山の西を飛びそのまま南から入るルートになっています。

しかし、下画像の16:30になると、離陸・着陸のルートが逆になっています。

 

 

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13:54時点では、「北」が離陸、「南」が着陸になっていますが、9日のこの時間には既に雨が降っていた上に、うP主によると積乱雲が近づきノイズが入りまくり通信状況は良くないとのこと。雨が航空機の離発着にも少なからず影響があったのかもしれません。

私も国際線を中心によく関空を使っていますが、前者、つまり上記画像のルートが圧倒的です。いつも右手に和歌山市内の街の灯を見ながら、

「ああ、日本に帰ってきたなー」

と胸がいっぱいになるのが常なので、後者のルートを経験した記憶はありません。和歌山市内だと思っていた街の明かりが実は徳島市内だったとか、記憶がないだけかと思いますけどね。

 

関西空港を客として利用しているとさほど感じないのですが、こうして発着を見てみると関空ってけっこう便数が多いなと。着陸態勢の航空機が空の上で行進してるやん。

 

 

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ところ変わって関東に目を向けてみると、成田空港と羽田空港行きの便がくっきり分かれています。

きれいなカルガモの行列になってますね。誘導レーダーである程度は整理されている(と思う)とはいえ、ここまできれいに並んでくれると、なんだか芸術のよう。

 

 

そんな中、ちょっと変わったルートの航空機がありました。

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福岡空港を12:10に出たスカイマーク航空010便ですが、航路的にはいかにも関西空港に着陸するルート。ああ、関空着かと思うのは当然なのですが、あれ?スカイマークって関空に乗り入れたっけ?PEACHに追い出されたはずでは?

引っかかるところがあったので、画面上のコードを調べてみるとあらビックリ。010便の目的地は関空ではなく羽田。

もしかして、機材トラブルなどで緊急着陸するのかな!?とややヒヤヒヤしながら航路の様子を見ていました。

 

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しかし、SKY010便は無慈悲にも(?)関空上空をスルーし、そのまま羽田に向けて飛んで行ってしまいました。画像の青線がSKY010便の航路です。大丈夫なのかと後でチェックすると、14:02に羽田に無事到着したようです。

なんだこの謎の経路は?一体なんのための関空の上を通ったのか?

何日か見ているとなんとなくわかってきますが、こんな変なルートを飛ぶ九州発羽田行き飛行機はかなり珍しい。ふつうは、神戸市上空か和歌山市南部をまっすぐという航路ですし、それなら全然筋が通っています。

何かイレギュラーな出来事でも起こったのでしょうか!?まあ、無事に無事故で着いたからいいか(笑

 

 

管制塔と航空機のやりとりは、緊急事態以外は英語というのが国際ルールとなっています。航空機に興味がない人でも、そこそこ知られていることです。

常に英語でやり取りするため、パイロットはもちろん、管制官はさぞかし英語ペラペラなんだろうと。

しかし、その英語が・・・すさまじいジャパニーズ・イングリッシュなのです(笑

「エイトー・エイトー・セブン・スリー」

「カンサイエアポートコントロールー」

こんな英語でええんかいな!?と聞いてるこちらが心配になるほど、絵に描いたような、教科書のサンプルのようなジャパニーズ・イングリッシュです。聞いていて本当に微笑ましいほどです。特に女性管制官の英語は、なんだかかわいささえ醸し出しています。外国の航空会社でも話題になってたりして。

 

管制塔の通信をずっと聞いていると、英語でやりとりしないといけないはずなのに、けっこう日本語も聞こえます。

日本語でやり取りしているのはセスナ機などの民間機だと思いますが(民間機でも管制英語くらいは習うはずやけど)、日本語になるとあまり緊迫感がない。

管制官「≧※%@(英語で何か言ってる)」

 

パイロット「うーんNegative(※2)。あー日本語でいいですか?」

※2:管制塔英語の「No」。聞いているとけっこう出てきます

 

管制塔「ラジャー。≧※%@(また英語)」

 

パイロット「すみません、日本語で」

 

管制塔「ええと、日本語で話しますね。現在位置を(以降、ノイズ)」

 

パイロット「明石市(以降、ノイズで聞き取れず)

 

管制塔「了解しました。高度そのままで維持して下さい」

 

めっちゃ日本語でやってるやん!

それあかんのちゃうんか!?と、正義感の強い暇人は関西空港会社か国土交通省に電凸コースですが、まあ日常でもけっこうやっているのでしょう。

 

各航空機の機長か副操縦士と管制塔のやり取りを聞いていると、航空機パイロットの英語にもみんなクセがあり、聞いていると面白いです。

「えらいRの巻き舌が激しいな。こいつはインドかアラブ系か!?」

「これはネイティブの発音やな。(画面を見て)ははん、USAのこの飛行機か?」

 

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中でも面白かったのが、上の写真の赤丸で囲んだ、韓国の仁川空港発関空行きKE725便のイングリッシュ。

「これ絶対韓国人やな!!」

と1秒以内で認識できたほど、韓国人訛りが激しい。管制塔も管制塔でベタベタのジャパニーズ・イングリッシュなのでお互い様なのですが、プライベートの駄話ならさておき、一歩間違えれば大事故になる航空管制の世界でも、”Engrish"(※1)の応酬でちゃんとコミュニケーションが取れるんやなーと。

管制官も各国の英語のクセに対応しないといけない分、大変やろうな。管制官の学校の入学資格の一つに、裸眼で視力1.0以上が入っていたはずですが、目以上に耳が良くないとやってられない職業かもしれませんね。

※1:Engrishとは、お国訛りが激しい非ネイティブの英語を少しバカにしたネットスラング。「英語」の綴は"English"。元々は、LとRの発音の区別ができない日本人など東アジア系の英語を揶揄ったものと言われている。

 

リアルタイムに航空機がどこを飛んでいるかをチェックするサイトは、ここもあります。

 

== Flightrader24 ==

https://www.flightradar24.com/

私は初めてですが、航空マニアにはたぶん有名なサイトなんでしょうね。

 

フライトをリアルタイムで観察できるサイトは他にもいくつかあるようですが、見やすさに関してはここがいちばん上かなと思います。

 

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常に動いている(飛んでるから当たり前)飛行機マークを押すと、上のように便名と行き先、機材などが表示されます。

画像のものは、

上:関空発台北行きBR129便(EVA航空)

下:関空発ハワイ(ホノルル)行きDL278便(デルタ航空)

ということです。

航跡も色付きのラインで表示しれくれる親切設計です。

その後関空を離陸した航空機が、BR129の後をついて行くように航路が続いていることも、これでわかります。離陸した後はこのルートで飛べ、距離を置いてBR129に続けと管制塔より指示されているのでしょうね。

 中には、

 

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キャセイ・パシフィック(香港の航空会社)の香港発ニューヨークJFK空港行きや、

 

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成田空港発UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ行きって、お疲れさんやなーとしか言いようがないロングフライトも見受けられます。定規で線を引いたようにまっすぐ走っているので、既に自動操縦モードでパイロットはのんびりコーヒーでも飲んでいるのでしょう。

こういう便は、日本海か太平洋の真ん中を飛んでいるのかと思いきや、意外にも(?)大阪や神戸市の上を飛んでいるんですね。

 

面白いのでさらにリアルタイムで動向を見ていると、東の空からやたらバカデカい航空機が!
Flightraderの航空機アイコンは、実際の機材の大きさを投影しています。プロペラ機は小さく、B-747のジャンボジェットだと大きく表示されます。

しかし、東の空からやってきた謎の航空機は、今まで見たことがないほどアイコンがめちゃくちゃデカいのです。
その姿はまるでB29、空襲警報を発令したくなるような「空の要塞」です。

 

なんじゃこりゃ!?とアイコンをクリックしてみると・・・

成田発UAEのドバイ行きの、エミレーツ航空(UAE)の便でした。
詳細にはもちろん機材も出てくるので見てみると、かの伝説のAirbus380でした。

 

A380画像

このエアバス380という飛行機は、見ての通り大量輸送向けの2階建て飛行機です。かつてスカイマークが購入しようとしてキャンセル。それで揉め経営破綻したきっかけとして、記憶している人もいるかもしれません。
B747がジャンボ機と言われていましたが、A380は「スーパージャンボ」と呼ばれ、
定員は航空会社によって座席配置が違うものの、世界一なのは確実です。
(全部エコノミー席と換算すると、850席確保できるそうな)

現在14の航空会社が購入し使用していますが、日本の航空会社は現在導入ゼロ(ANAが3機購入済みだが就航は東京五輪の頃)。

 

鳴り物入りで登場したものの、見てくれの通りこの飛行機、燃費が非常に悪い。
リーマンショックの世界不況も重なり、採算が合わんと燃費の良い中型機に変わっていきました。

大量輸送=コスト減を狙った期待大の航空機でしたが、いざ蓋を開けてみるととんだ販売不振。コンセプトは面白かったのですが、航空機の大艦巨砲主義の幕開け思われたフラグシップは、とんだ時代錯誤に終わってしまいました。

現在、成田空港に乗り入れているA380は、下のリンクをどうぞ。

A380 エアバス(Airbus)日本発着の就航路線 航空会社の座席 関空 成田 セントレア運航情報 | デジコンシェル

 

しかしこのエミレーツのA380、機内にシャワー室があったりバーがあったり、ファーストクラスは個室だったり、かなり豪華です。

詳しくはエミレーツ航空のHPをご覧下さい。

www.emirates.com

 

 世界には飛行機がうじゃうじゃ!

このリアルタイム飛行が見れるのは周辺地域だけでなく、世界中どこでも見ることができます。

地図を縮小していくと・・・

 

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8月2日19:33の日本ですが、日本上空の一部でもこれだけ飛んでいます。

 

これが世界になると、

 

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まるでイナゴの大群です。見てて気持ち悪くなってきた(笑

日本時間8月2日20:00くらいで、旅客機だけでも世界で1,500機飛んでいるそうです。こんなに飛んでいてもほとんど事故らないのだから、見方を変えれば飛行機事故に巻き込まれる可能性って本当に低いのかも。

 

航空機の幹線道路

 

道路や鉄道にも「幹線道路」があるように、飛行機にも数多くの航空機が飛んでいる「幹線航路」なるものが存在します。飛行機はみんな勝手気ままに、飛びたいところを飛んでいるわけではありません。

当然ながら世界中にそれが存在するのですが、東アジアの幹線道路もいろいろあるようです。

 

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紀伊半島南部から四国沖にかけては、アジア各地→北米行きの幹線航路になっているようです。

画像の時間は、日本行き夜間着便のラッシュ時らしくほとんど日本行きでしたが、時間帯によっては四川省の成都発NYのJFK行きや、バンコク発サンフランシスコ行きなど、海外好きなら行き先だけでエクスタシーに達しそうな「航空機銀座」となります。

 

もう一つの有名な幹線航路は、沖縄県の西あたり。

台湾上空を含めた南西諸島上空が飛行機の幹線ベルトとなっており、ここを飛ぶ飛行機の数や数え切れず。

 

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まるで、バンコク発羽田行きJL34便を先頭に、子供がぞろぞろ後に続くカルガモの行進のようです。しかも、良い子は熟睡中の朝の4時です。まあ、飛行機もオートパイロット(自動操縦)になってるだろうから、パイロットもうたた寝くらいはしているでしょう!?

そのすぐ横に、日本方面→台湾・香港・東南アジア方面の幹線航路もあり、この航路は「複線」ということもわかります。さらにその左側の、北の方向へ続く航空機の集団は、主に韓国へ向かう支線といったところでしょうか。

 

この地図でもう一つわかることがあります。

それは、ドル箱幹線航路がかの尖閣諸島のほぼ上を通っていること。画像では少しずらしてありますが、尖閣のほぼ真上(少し北西にズレていますが、誤差の範囲)に幹線航路が存在しています。

たかが旅客便の航路としか見ていなかったですが、こうして見ると中国が尖閣の領有権を主張しているもう一つの理由がわかりました。

尖閣が「中国領」となると、幹線航路も中国の「領空」となります。そうなると、ある日突然『空の関所』が作られ、『通行料』を払えと要求される。払わないと撃墜するぞと脅されると、渋々払うか迂回せざるを得ない。迂回すると燃料代がかかる。そのしわ寄せは航空機の運賃にかかり、物価が上がり生活が困窮する。

この航路は、空路だけではなく海路の幹線航路、いわば海の高速道路でもあります。飛行機での物資輸送は微々たるものですが(それでもダメージはある)、海路を抑えられると我々はジリ貧となり、中国はニヤニヤしながら我々が干上がるのを待つのみ。我々は挙げたくない白旗を中国に挙げ、属国としての屈辱を永遠に味わうことになる。

これが中国が考えているシナリオでしょう。

中国は100年200年超長期プランで考えてくる国、その腹黒さを絶対に侮ってはいけません。

 

スマホでも航路を!

画面はPC版ですが、このFlightrader、アプリもあります。

==iPhone用==

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==android用==

play.google.com

 

 これは飛行機好きならたまらない・・・って既に知っていると思いますが、PCやスマホの勉強や仕事などの息抜きに、今も弛みなく空を飛び続ける飛行機に思いを馳せるのも、上級な暇つぶしになるだろうと思います。

 

==最後までお読みいただきありがとうございます。こんな記事も如何でしょうか?==

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