昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

KP41病を打倒せよ!


PCも人間と同じく、軽症にあたる「エラー」から重症の「重大」まで、様々な病気(エラー)が発生しています。
その中でも、ITエンジニアたちを震え上がらせている厄介な病があります。


ところで、私は自宅用メインと、今年の正月に購入した持ち出し用の、2種類のPCを所有しています。
前者はCore-i5でメモリ8GB。性能は申し分ないものの、購入後7年以上が経った老兵。
Bluetoothが死んだり、画面のドット欠けが発生したりと、いろんな部分でガタが来ています。

 

パソコンキーボード蓋が取れた

なにより、キーボードのiボタンのフタが吹き飛びました。
ボタンが死んだわけではないので、押すと反応はするものの、打つ時指の先がけっこう痛いのです。

そこで今年購入のPC2号の出番ですが、これはこれで問題が。
お出かけ用のモバイル特化なのでメインより動作が遅いのは否めないですが、問題はそれではありません。

いつからか、PCを動かさず(アイドル状態)、3~4分放置すると画面が文字通り凍りついたまま、ウンともスンとも動かなくなるトラブルが発生中なのです。
最初はスルーしていたものの、PCが使い物にならないレベルに達し、あれこれ調べたところ、

「KP41病」

というものを発見。症状からしてこれやなと。

 

KP41病とは

KP41病とは、PCが原因不明のフリーズ・再起動・ブルースクリーンを頻繁に起こすことで、Windows7から発生し始めた謎の奇病です。
まるで病気の発作のようなことから、エンジニアたちから「病」と命名されています。

KP41病を発症しているか否かは、以下の手順で確認できます。

 

win10イベントビューアー

Win10のスタートボタンを右クリックすると、「イベントビューアー」という項目があります*1

 



イベントビューアー


それを開くと上のような画面が出てきます。

KP41病が発症していれば、

 

KP41病

 

kernelpower41
ソース名:Kernel-Power
イベントID:41 
レベル:重大
という履歴があります。KP41とはKernel-Power エラー41の略だったりします。

おまわりさん、こいつが犯人です!


犯人はわかった。
が、病の原因がわからない。
「CPUやメモリへの電源供給が不安定になるために発生」
(参照:https://tenkuuizayoiduki.blog.fc2.com/blog-entry-298.html
するのが主原因と思われるものの、各々のPCの環境によって違うのが厄介なところ。
さらにPC自体には何の問題もないため、
「不良品じゃ!」
とメーカーに突き返しても、返ってくるのは異常なしという乾いた返答。
同じ部品を使っているMacには何の問題もないため、OSに問題があることは確かですが、マイクロソフト(以下MS)もわかりませ~んとほぼ放置。

「お前らまだWindows使ってんの?www」
Mac(iOS)ユーザーのヒャッハーが聞こえてきそうです。

 

KP41病を打倒せよ!

PC上級者も頭を抱える奇病に罹ってしまった、かわいそうなマイPC。
でも嘆いてばかりもいられない。

トラブルが発生した場合、すべての原因(と思われるもの)を一気に解決しようとしますが、それは愚策。
アカデミックには、仮説を立て原因を一つずつ取り除き、可能性を消すことが大切。
今回も考えられる原因を一つずつ、冷静に取り除いてみました。


1.Yotubeなど動画を見ているとフリーズする

謎のフリーズは主に、ようつべを見ている時に発生が多いので、

①Flash Playerが最新のものになっていない
②Youtubeを開きながら作業しているから

という仮説を立てました。

①Flash Player最新バージョンをインストール…ダメ
②Youtubeを開かないままアイドル状態へ…ダメ

状況は全く変わらず。

 

2.ウィルス


なんでも妖怪のせいにするのは、なんとかウォッチを見ているお友達ですが、PCがトラブったらまず思いつくのが、
「ウィルスのせい」
これは妖怪と違い、ある意味正解。
そうかーとウィルスチェックをやってみたものの、シロでした。

 

3.スリープの設定

スリープモードに切り替わった際に発症するのではないか!?
PCを使い作業中の時は全く発症しないのも、私のKP41病の症状の一つなので、この仮説を立ててみました。

検索ウィンドウで「電源」と入力すると、「電源とスリープの設定」が検索結果に出てくるので、それをクリック。

 

win10電源管理

上の画面の設定をすべて「なし」にします。

そして待つこと3分。カチンコチンに固まりました。

 

4.PCリカバリー

上記3.までは、KP41病を知らない時に行った対処法です。

 

PCがおかしくなった時、まずやるべきことは、1に再起動、2に再起動、3,4もそうで5も再起動。
イライラしたり、テンパるのは禁物。機器を再起動すれば、問題の9割は解決します。
スマホも同じなので、調子悪い→再起動と条件反射的に体に覚えさせた方が良いです。

 

が、今回は何度再起動しても状態は変わりません。

PC不具合の最終兵器、それはリカバリー。要はPCを工場出荷時の状態に戻すことです。
これで問題の99.99%は解決します。
中のファイル、インストール済みのソフトはすべて消えますが(だから最終手段)、
消えると困るファイルは外部メモリに避難させておけばいい。
これで解決する…さようならKP41病…

 

結果は予想外のダメ。
リカバリーすれば問題の99.99%が解決するんちゃうのん!?
0.01%に該当してしまうとは、この病、相当の曲者なり。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた私も、再起動でもリカバリでも解決できないトラブルは初体験。白旗を振らざるを得ない。
もーこんなクソPC返品してしまえと投げ出したくなりますが、もう一粘り。

 

5.外付け機器を抜く

ここからが、KP41病を知ってからの対応です。
上述の通りKP41病は電源の問題のようですが、USBポートに何かが挿さった状態でも、パフォーマンスが低下することがあるらしい。
サブPCはSSDが32GB。少ない容量をフラッシュメモリで補完しているのですが、常に刺さっている状態だったので抜いて放置。

しかし、状況は変わりません。


6.最新グラフィックドライバをインストール

フォトショなど負荷がかかるソフトを使用中、またはネトゲの最中に発症する人は、これが原因なことも多々有りだそう。
性能貧弱なサブPCでそんな負荷がかかることはしないものの、原因を一つ消すためにもインストールしてみました。

(Win10の場合)
スタートボタン右クリックで「デバイスマネージャー」を開きます。

 

グラフィックドライバー更新

上の画面の赤で囲んだドライバーを更新する場合は、カーソルを合わせて右クリック→「ドライバを更新→ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」を選択。


インストール後、フリーズの頻度が減りました。少し状況が変わったか。
が、念には念を入れてもういっちょ。


7.バッテリーのみで稼働させる

KP41病打倒のために、それこそ何十のサイト・ブログを渡り歩いたのですが、その中の一つにこんなことが書いていました。

 

(出典:https://freesoft.tvbok.com/windows7/tool/kernel-power_41.html


後半のCMOSというのは詳細不明なので無視し、アダプタを外しバッテリーで動かすと!

以後、KP41発作は不思議なくらい起こらなくなりました…。


さらに調べると、一部屋で多数の電源を使っていると電圧が落ち、KP41病発症の原因になる可能性もあるのだとか。
例えば、寒さが身にしみる真冬に、
・こたつ
・エアコン
・IHクッキングヒーター
などを同時作動すると、コンセントからの供給電圧が90Vちょっとに(普通は100-105V)。
(出典:https://freesoft.tvbok.com/windows7/kp41/kernel-power41.html


以上、6.7あたりが怪しかったかという結論に落ち着きましたが、これはあくまで私のPCの場合。
「KP41病」でググったサイトの「完治報告」を見てみると、

・Window高速スタートアップ/Windows Super Fetchを無効
・コンセント延長コードのタコ足配線を解消
・USBハブでのiPod+スマホ同時充電をやめた
・メモリやグラホの上にたまった埃を掃除した
・Windowsの電源プランを「高いパフォーマンス」に変更*2
・省電力マネージャーとWindows標準電源設定の不整合*3
etc...

一人として同じ報告がなく百人百様です。
だからこそ、PC初心者の混乱は避けられません。これがKP41病最大の病巣。

「突然PCフリーズ・再起動が頻発しだした!」
という方はまずイベントビューアーで分析し、KP41病と判明したら一つずつ原因を確認して下さい。
KP41病は、「病」とついているだけに、ある日突然やって来ますから…

 

*1:Win7,8は、スタートの検索ボックスに「イベント」と入力すれば出てきます。

*2:設定方法:コントロールパネル→システムとセキュリティ→電源オプション→電源プランの作成

*3:lenovoのThinkPad限定。