昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

中国ウォッチャーが見た韓国人の頭の中-最近の日韓関係に添えて ※2019/9/2編集

前編である前回の記事の続きです。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

久しぶりに書いた記事がまさかの大花火、死に体だったうちのブログに息を吹き返してくれたのは、ひとえに読んでいただいた読者さんのおかげです。

で、かんたんな御礼はこれくらいにして、本編に入っていきます。

 

 

日韓関係険悪

 

韓国はなぜ半狂乱になっているのか-プロローグ

しばらくブログを書かないうちに、日韓関係は急速に展開していきました。ついには、日米とも(おそらく)

「これはないだろう」

と思っていたGSOMIA*1まで破棄してくる始末。

日本「頭がついていけない」

アメリカ「わけわからん」

と政府高官が頭を抱えるほどの斜め上の行為でした。まことにあちらさんらしいと言えばそうですが。

私は最初、

「我が国をホワイト国再復帰させたらGSOMIA破棄を考えてやってもいい」

という向こうの公式の言葉に、

「アメリカさん、日本が言うことを聞かないの!助けて!助けないと破棄するよ(チラリ」

という脅しと思っていましたが、23日に文書で正式通知してきました。口頭なら

「ウソぴょん!あんなの信じてたの?www」

といつものようにシラを切ることができたものの、文書ではもうシラも切れません。それでも切ってくるのが向こうさんかもしれませんが(笑)

 

一連の韓国の言動に、韓国(人)のことをよく知らない人は、ある強烈な違和感を覚えていると思います。

「なんであんなに上から目線なんだ?」

 

ここ直近の日韓のいざこさは、経済面などでは散々語られています。しかし、不思議なほど抜けているのが、彼らの頭の中。あの謎の上から目線はどこから、どんな考えで発しているのかもその一つ。これを解説したものは、ネットで探す限りゼロではないけれど非常に少ない。

 

そしてもう一つの疑問は、

「何故ホワイト国解除くらいで半狂乱になっているんだ?」

だと思います。

これも、経済面からの解説は山ほど存在していますが、果たしてそれだけ?というのが私の主張です。

 

先に言っておくと、私はあくまで台湾・中国華南(香港含む)を中心とした「中国語圏」が得意分野で、かつ私的研究分野。韓国のことは門外漢な上に、本来は興味すらありません。なので、中国語圏ウォッチャーから見た韓国人の頭の中解説、という気分でお読みいただければと思います。もっと深いところは、専門家の本を読んでいただければと思います。

 

 

 

 

■韓国人の価値観を知る3つのキーワード

 

①小華夷思想

「中華思想」という言葉を聞いたことがあると思います。これ、実は日本人の造語なので当の中国大陸の人間には何のこっちゃ?なのですが、概念としては存在しています。これは正式名称を「華夷思想」と言い、文化・道徳は『華』を中心に上等とし、そこから同心円状に離れていくにつれ文化レベルが下がっていく、という考えです。

華夷思想図

かんたんに書くとこんな感じ。日本は『華』から見ると「東夷」にあたります。

これをチョー簡単に解説すると、

「俺の文化は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

という思想・価値観です。

中国に留学していた20年以上前、日本語専攻の大学生に日本の歴史を勉強する大切さを教えたところ、ある女子学生が、

「ふん!日本の文化なんて!」

完全に鼻で笑っていました。日本文化など興味ない、勉強する必要もない、日本語というスキルが身につければそれでいいのよ!と彼女いわく。日本文化を二段も三段も下に見ていました。

(これが世に言う中華思想か…)

当時21歳の私が出会った、初めてのリアル中華思想でした。

ただし、これには後日談があります。

それから13~4年くらい経ったでしょうか、弁護士を通して彼女から連絡が。留学時代に私におごったメシ代15元の督促か!?(笑)と思えば、

「学生の頃、『語学は異文化理解なり』というのぶさんの言葉を全く理解せずバカにしていました。ものすごく不愉快だったことでしょう。

しかし日系企業に就職して日本人と付き合って結婚し(日本人と結婚したらしい)、あなたが言ってた日本の歴史・価値観の勉強の重要性がわかりました」

と、若気の至りの非礼を直接詫びたいので、訪日期間内に私の消息を探していたということでした。中国人、こういうところがあるから嫌いになれないのよね。

 

朝鮮半島の文化・価値観は良くも悪くも「中国のコピペ」です。歴史的経緯は省略しますが、中国の属国というよりコピペとしての扱いしか受けない中、やはり自尊心だけは肥大していきます。朝鮮に限らず、人間不遇の時代が長くなるとこうなります。多くは語れませんが、断言できます。

そこで李氏朝鮮が拠り所にしたのが「華夷思想」でした。その朝鮮式が「小華夷思想」。「小華夷思想」は「小中華思想」に言い換えても同じです。朝鮮式も基本は本家のコピペですが、少し変形しています。

朝鮮小中華思想

上の図はあくまで私のオリジナル概念ですが、同心円状ではなく徹底した上下の序列となっています。なんで同心円状がこんな形になったかは、次章で詳しく。

本家にはない、小華夷思想独特の考えもあります。それは

「島国は無条件で未開で野蛮な国」

ということ。日本だけでなく、琉球(沖縄)台湾、同じ国のはずの済州島も同じです。在日韓国人の、確か9割が済州島出身者だった記憶がありますが、何故彼らが日本に来たか、これでお察し。

これは韓国だけでなく、北朝鮮も同じだったりします。時々北が日本を

「島国の分際で生意気な!」

と罵倒することがありますが、小華夷思想丸出しだなと、向こうの頭の中がわかれば笑みさえ浮かべてしまいます。

 

日本人が理解できない韓国人の言動の一つに、

「起源説」

があります。剣道や柔道から始まり、桜や折り紙にまで至ってなんでも韓国起源にしてしまうことですが、これもこの考えで容易に理解できます。

日本人が全く予想していないところで、日本文化は世界で人気があります。特にマンガ・アニメの力はすごい。"manga", "anime", "cosplay"は完全に英語になっています。

「キャプテン翼を見てサッカー選手を目指した」

「いじめられて死のうかと思ったけど、セーラームンから勇気をもらった」

なんて話もけっこうあります。

韓国人にもマンガやアニメ好きはいっぱいいます。が、やはりというかまさかというか、思考が斜め上に歪んでいます。

「日本は未開の野蛮国」

という小華夷思想による不変の大原則があるため、「未開の野蛮国」の文化にかぶれている自分も「野蛮」で「未開」となります。これは韓国社会では死ぬに等しい屈辱…しかし日本文化を堪能したい。

そこで彼らは考えます。

「そうだ!日本文化は全部韓国が教えてあげたんだ!」

これなら日本文化イコール韓国文化となる上に、次章で述べる序列も安泰。めでたしめでたし…韓国人的には(笑)

実はこれが起源説の始まり。彼らの観念論オナニーから始まったものなのですが、元々「日本は未開で野蛮」という土台の思考があるため、いともあっけなく受け入れられ、常識となってしまったようです。少なくても、桜の「起源説」はこんな風に始まったそうです。

 

②徹底した序列社会

韓国人と対面すると、不思議な光景に出くわすことがあります。初対面なのに学歴や卒業大学、年収などを聞いてくることがあり、我々をあっと驚かせます。

それだけではありません。中国留学時、少なからず韓国人留学生もいたのですが、初対面の挨拶で、

「美空ひばりは韓国人」

「イチローは韓国人」

5ちゃんねる*2ではこれを「在日認定」と言っていましたが、ネットなんてなかった当時はそんなことつゆ知らず、

「な…なんなんやこいつら…」

あっけにとられて二の句が継げなかった記憶があります。ただし、全くの悪気のなさも印象に残っています。

これが韓国人特有の「序列マウンティング」ということに気づいたのは、それから20年以上経ち韓国人の頭の中を調べてやれと勉強し始めてからのことです。

 

韓国社会は、平等の概念がほとんどない序列社会という話を聞きます。

留学時の韓国人をウォッチングしていると、韓国人と全く交わらない韓国人がいることに気づきました。日本人社会も、和という名の同調圧力が強いムラ社会でうんざりすることがありましたが、韓国人社会に比べれば、入るも自由出るも自由のゆる~~い方、韓国の同調圧力はかなり強烈、強制加入な上に出たら制裁。その上序列があるので、

「外国まで来て韓国社会なんてうんざりだ!」

と一線を画する韓国人も少なからずいました。日本人とつるんで数年間一度も韓国語を話さず(日本語と中国語のみ)、ほんとうにこの人韓国人なのかしらん?という韓国人もいましたし。

そんな彼らに、他の韓国人には言わないよとぶっちゃけトークしてもらうと、細かいところは忘れてしまいましたが、少なからず「韓国社会の息苦しさ」を感じていたそうです。

 

李氏朝鮮(1392-1910)は、積極的に中国文化をコピペしましたが、その一つに朱子学があります。朱子学は日本の武家社会でも採用されたように、徹底した上下の別を唱える学派で、李氏朝鮮はそれを庶民にも徹底的に植え付けさせました。

それにより、同心円状なはずの小華夷思想も上下の序列型になってしまったほど、朝鮮は朱子学の序列社会一色になってしまいました。

「朝鮮は儒教である」

よく聞く言葉ですが、これは正しくも間違い。儒教は儒教でも朱子学なのです。

その朱子学、実は取り扱いを間違えるとえらいことになる劇薬でもあります。本家中国は科挙の入試対策に終わり、日本は先哲が毒抜きしてくれたおかげでマイルドになりました*3

が、朝鮮の朱子学は、「中華のコピペ」故に毒付きの皿まで平らげてしまい、その毒は現在でも韓国社会を蝕んでいます。

その一つが序列社会と小華夷思想。

華夷思想も実は朱子学の理論家が創り上げた思想の一つで、北方遊牧民族に「華」*4を占領されたコンプレックスを、

「お前らケンカ強いかもしれないけど、『道徳的優位』はこちらが上だ!」

と観念論オナニーで解消しようとしたかす汁のようなもの。

・・・「道徳的優位」、どこかで聞いたことある方、いると思います。

そう、韓国の文在寅大統領がしきりに日本に対して放っている言葉です。今月もどこかで言ってましたね、「道徳的優位」で日本に勝つんだとかなんとか…。

では「道徳的優位」とは何か。私もわかりません。韓国人にでも聞いてみて下さい(笑)

 

「日本より格下など死よりも受け入れがたい!」

という韓国人の序列へのこだわりは、あることで垣間見えました。

日本が輸出管理のグループ分けで韓国を「グループB」にしましたが、これは前篇で述べたとおり、国際輸出管理レジームに批准した国々の集まりのこと。ABCDは序列ではありません。

しかし、序列という価値観でものを見る韓国はそう捉えませんでした。序列絶対社会を数百年繰り返してきた彼らには、それ以外の価値観は「邪」であり「不正」なのです。これについては次章で説明します。

「向こうがグループBならこっちはCだ!」

いきり立った韓国はこう言ったそうですが、これも「韓国>日本」という「小華夷思想による序列」のあらわれ。

しかし、そもそも韓国にそんな輸出管理のグループ分けあったっけ?と思っていたところ、案の定「言っただけ」だったようで、1日も経たず立ち消えになりました。

もう一つ、彼らの「序列へのこだわり」をあらわす出来事がありました。

www.nhk.or.jp

河野外務大臣の

「文大統領、約束を履行せよ」

発言に彼らはどう反応したか。

「外務大臣の分際で大統領様に物言いかい!」

豪快な逆ギレでした。

いや、そういう問題ちゃうねん…と椅子から転げ落ちた日本人も多いかと思います。ただの負け惜しみだと思っている人も、SNSで多見されました。

しかし、彼らは至ってマジメなのです。外務大臣という「格下」が大統領という「格上」に「命令」することは、朱子学の概念からはあり得ないのです。

 

韓国がホワイト国解除で半狂乱になっているのも、ここに理由があると見ています。確かに経済面、半導体生産への支障もあると思いますが、

「格下の日本に『制裁』された!!」

となるだからでしょう。朱子学的価値観では、格下は格上を優遇して当たり前、それを解除するとは何事かこの無礼者め!となります。そりゃ韓国にとっては屈辱以外の何者でもないでしょう。ましてやトップが民族主義者だと…これについては後述します。

 

 

③正しさへの固執

韓国人の言動を冷静にウォッチングしていると、ある言葉がよく出てきます。

「正しさ」

「正しい」

「正義」

 これほど韓国人気質をあらわすキーワードはないと思います。「正義党」なんて政党もありますし。

これも上に書いた朱子学の影響。李氏朝鮮の知識人かつ貴族階級である「両班(ヤンバン)」どうしが、

「俺の言うことが正しい!」

「いや、俺の方が正しい!」

と、猫の額ほどの「正しさ」をめぐって、延々と論争を繰り広げると。極論ではありますが、李氏朝鮮600年の歴史は、ずっとこんな不毛な論争だったと言っても過言ではありません。

 

自分が「正しい」となると、論争の相手は「正しくない」となります。上記のとおり、

「俺が正しい!」

を繰り返してきた民族なので、自分は常に正しいという前提です。自分は100%正しいとなると、相手は100%正しくない、という理屈になります。

彼らにはある特異な特徴があります。直近の日韓関係を見ていればおわかりでしょう、常に人のせいにしているという傾向が。

これを裏返すと、彼らの「自分は常に正しい」価値観。正しいのだから自分は悪くない、自分以外の誰か(何か)が悪いとなるのです。

日韓関係しか見ていないと、

「韓国はなんでも日本のせいにしている!」

と激おこモードになりそうですが、さにあらず。けっこう他の国のせいにもしています。ただ、日本がいちばん言いやすいので日本がいちばん多いと思いますけどね。

頭に血が上った時は所構わず八つ当たりする彼らですが、中国にだけはなかなかやりません。やる時は、前述した上下関係で自分たちの方が上だと感じた時だけ。やはり千年間いじめにいじめられた恐怖が、遺伝子レベルで刻み込まれているのです。強がりこそ言っていますが、韓国人の「恐中」は我々の予想以上です。

 

彼らの「正義」へのこだわり(?)は、漏れた重油のように韓国人の言動の表面に出てきます。

(2019年8月28日追記)

韓国、WTO提訴方針表明「日本の不当な経済報復措置を正す」 輸出優遇国除外に対抗 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

この中で、韓国の首相がこんなことを言っています。

「日本の不当な経済報復措置を正すため、世界貿易機関(WTO)への提訴を滞りなく進める」

重要なワードを赤く大きくしました。そう、「正す」。韓国人の大好物キーワードです。

ここまで読んでいるとおわかりでしょうが、彼らは

「自分が正しい。日本は間違っている。だから日本を正しているのだ」

という目線なのです。正す=躾けているみたいなニュアンスで結構でしょう。

これが、韓国の謎の上から目線の正体です。「格上である韓国が野蛮な日本に正しさを教え諭している」のだから上から目線になるのも当然でしょう。

 

文在寅大統領の暴走っぷりに、さすがに文氏への反発が強くなっているようですが、彼らは

「文が悪い!文が政権から降りればすべて上手くいく!」

と思っているフシがあります。

しかし、彼らには重要な思考が抜けています。

韓国の大統領は国民の直接投票で選ばれるもの。自分らで選んだ大統領なのに、

「なんで我々はこんな大統領を選んでしまったのか」

という反省のコメントがほとんど見えないのです。

これも、みんながみんな

「自分は正しい選択をした!」

と思っていて、正しいと思っている以上反省もしない、そんな必要もない。なぜなら自分は正しいから。こんなロジックになります。

しかも、文氏は大統領になる前から、基本的な政策は変わっていません。選挙中は少しトーンダウンしたそうですが、彼は大統領になる前からブレていません。文氏は今頃、こう思っているかもしれません。

「俺、公約を果たしているだけなんだけどなんで叩かれるの?」

 

もう一つ、韓国人はすぐ自分を被害者のポジションに持って行こうとします。ネットでは「被害者コスプレ」なんて言われていましたが、これも彼らの価値観の一つ。

彼らにとって、被害者は絶対的な正しさであり善、対して加害者は絶対的な「不正」であり悪という考えです。加害者は絶対悪として生命まで奪われていた過酷な時代を生き抜いてきたので、DNAでそれが刻まれています。

よって、自分が「加害者」になりそうになると、すぐに「被害者」として己を護ろうとします。被害者は善=格上、加害者は悪=格下なので、どんな手を使ってでも「被害者」のポジションを取りに行きます。そのためには嘘も厭わず、嘘をつき通すためにまた嘘をつく…嘘をつくのは生物的本能。決して悪いことではない。嘘は悪いという日本人にとっては、それが信じられないのです。

韓国はよく、やれ「戦犯国」だ「戦犯旗」だと主張しますが、これも元々は自分が「加害者」であることから逃れるための方便。

歴史をきちんと学べば、日本統治下にあった朝鮮半島は大東亜戦争(太平洋戦争)の敗戦国です。加害者ということは説明するまでもないでしょう。しかし、「加害者」だと「被害者」に何をされるかわからない社会で行きてきた朝鮮人は、本能的に「被害者」になろうとします。

彼らがまず行ったのは、連合国、というかアメリカに

「俺らも『戦勝国』に入れて」

というもの。サンフランシスコ講和条約の「戦勝国」側に参加させろと言い始めたのです。

当然、アメリカは即却下。

「被害者ポジション」GETは大失敗。これでは「加害者」になってしまう…と次に彼らが考えた「被害者ポジション」が、

「我々は日本人にひどいことをされてきた。日本人は朝鮮で残虐非道なことをやってきた!」

これがヒットしてしまい、今でも何のエビデンスもなく信じている人がいます。

朝鮮人の「被害者ポジション」GETは大成功でしたとさ。

この「葵の御紋」が数十年間大手を振っていたのですが、ネットの発達でそうじゃないエビデンスがどんどん発掘されてきました。それに焦った彼らは、慰安婦だの戦時労働者(いわゆる「徴用工」)だの、関東大震災の朝鮮人虐殺だの、次の「被害者ポジションネタ」を出してきている、という流れであります。

 

 

 

文在寅という民族主義者

文在寅大統領

文在寅という人は、両親の生まれが北朝鮮の左派というイメージがあり、実際表ではそういう報道が流れています。

しかし、彼の両親は朝鮮戦争が始まった1950年に北から南へ逃げており、文氏自身も1953年に「韓国で」生まれています。左派には間違いないですが、それは両親の影響ではなく学生時代に左派思想と出会った後でしょう。そこは見方を間違えてはいけません。

 

彼にはもう一つの顔があります。それは「ガチの民族主義者」ということ。

韓国の民族主義者とはどういうものなのか。答えは簡単、上で説明した①~③の塊、いや結晶。言い方を変えれば、①~③の考えで頭の中がガチガチに固まっていることです。

金にも純度があるように、民族主義者にも純度があります。文大統領の言動を観察していると、彼の純度はかなり高い模様です。

韓国の左派は概ね民族主義者です。つまり①~③の価値観をむき出しにしてくると。特に大統領府は左派の金城湯池と化しており、現実を見ざるを得ない官公庁の役人の言うことを寄せ付けない様子です。これ、古代アジア王朝の宦官政治に見えて仕方ないのですが…。

文氏を筆頭に、韓国政府が「謎の上から目線」で発言してくるのも、日本は「未開の野蛮国」で「格下」だから”躾けてやっている”という目線だから。「常に日本のせい」にするのも、自分が正しいから日本は間違っているのに日本が正そうとしない、だから”正しさを教え諭している”のだと。

ハァ?と言いたくなりますが、これが彼らの価値観、思考なのです。

 

彼らがすべてではない

日本のニュースだけを見ていると、文政権のトンチンカンな言動ばかりがクローズアップされ、なんじゃこいつら頭おかしいのかと思っている人も多いと思います。

しかし、政府の言動に眉をひそめている人達も少なからず存在しています。

私が現代韓国情勢の重要な情報源にしている鈴置高史氏によると、新聞社Webのコメント欄には文政権への非難や罵倒コメントが殺到しているそうです。鈴置氏は、全コメントのうち文政権批判コメントが何%…と具体的な数字も挙げていました。

表ではほとんど出てこない、というか日本ではニュースとして流れない、文在寅大統領への反発は相当なもので、ついに隠しきれなくなったか、ようやく先々週くらいから反文在寅デモもニュースで流れるようになりました。

鈴置氏によると、哨戒機レーダー照射事件の際も、国防省の記者会見で韓国のマスコミは政府の矛盾に鋭い質問を投げかけスポークスマンが答えに窮するシーンもあったとのこと。

しかし、それを記事にするかは別問題。文政権、というか左派の上手いところは、反日を上手く愛国に結びつけ、

「政権批判するヤツは親日派」

というムードを作り上げたところ。上にも書いたとおり、韓国社会の同調圧力は日本社会以上、当の韓国人が逃げ出すほどです。「民族的」ゆえに「愛国的」である文政権批判をすると、

「この親日派め!」

と罵倒され、生命すら危うい空気になり、新聞記者も「親日派」というレッテルを貼られるのが怖くて記事にできないようです。

それが地上なら、匿名のネットはさしずめ地下社会、そこでは反文色がかなり濃いそうです。私は韓国語が読めないので向こうのサイトは見れないですが(見ているのは翻訳されたもの)、もし読めたら是非「地下世界」の声をゆっくり採取したいものです。

 

ただ、反文在寅かといって必ずしも「親日」にあらず。

国際情勢は、「反日」「親日」のものさしだけで見ると必ず重要な何かを見落とします。SNSでもやれ親日だやれ反日だで国際政治を語っているアカウントがありますが、よほど自分で勉強して自分なりのものさしを身に着けない限り、百害あって一利なし。はっきり言って見ない方がいいです。

日韓関係も同じです。「反日」「親日」というものさししか持っていないと、地上の韓国は反日なら地下は親日に違いない…そんな単純な二元論に陥りがちです。

近代・現代台湾政治史が私の研究テーマなのですが、よく聞かれるのが、

「台湾は親日なんですか、反日なんですか」

国際情勢はテストのマークシートじゃねーよと、半笑いせざるを得ません。

 

中国人よりは圧倒的に少ないものの、そこそこな数の韓国人・中国系朝鮮人と出会って仕事も一緒にやってきた経験から、少なからず韓国人には①~③の要素はあると見ています。ただ、今の文政権の濃度・純度が高すぎて、カウンターの針が振り切れています。また、こういう価値観から抜け出して「脱韓」している韓国人も多いです。シンシアリー氏が典型ですが、彼は「元々なかった」と言っていいほどの例外。自称親日(らしい)の某韓国人Youtuberは、日本大好きを連呼しつつも韓国人的価値観から抜け出していません。その証拠に、言動の端々に現れる「上から目線」を彼のTwitter垢でビシバシ指摘したらブロックされました(笑)

お盆くらいだったでしょうか、Twitterで韓国人女性のツイートをみかけました。

元ツイートが見つからなかったので、文字のみになります。

「私は日本が大好きです。

日本の皆さん、どうか韓国のことを嫌いにならないで下さい!!」*5

 

リプ欄には日本人の、

「こんな韓国人もいるんだ」

的なコメントで溢れていました。相当バズっていたので、Twitterやっている人はTLで見たかもしれません。

お涙不可避日韓友好バンザイの喧騒から一歩引き、私は「ビルの10階から双眼鏡で1階のお祭りを観察する」いつもの姿勢で見ていました。

彼女のこのツイートは本心かもしれません。が、私は彼女のツイートに違和感、というか「韓国人らしさ」を感じていました。

「どうか韓国のことを嫌いにならないで下さい」

この発言、実は③の「自分は正しい」という考えが見え隠れしています。自分は正しいから変わるつもりはない。変わるべきは正しくない日本人の方である。正しくないから正しい韓国人のことを嫌いになってはいけない…うんぬん。

本人はおそらく300%無自覚でしょうが、彼女の泣きツイートに上から目線かつ超自分中心的なものを感じました。

 

プロローグ-外国人は日本人にあらず。相手を知る大切さ

ここまで書いてきましたが、国際情勢…と上段に構えず、外国を見る時にはまず相手の頭の中を理解することが先決。

「韓国人鬱陶しい!」

「あいつら何様やねん!」

わかります、すごくわかります。ホントわかります。

が、感情的になってはこちらも相手を正しく見ることができません。Twitterの韓国ネタのリプ欄など、私から見れば目糞と鼻糞が糞の投げあいしているに過ぎません。

孫子兵法にいわく。

「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」

嫌韓は至って結構ですが、韓国を「敵」だと認識するのであれば、Twitterのリプ欄で罵倒コメントを残すのではなく、まずは専門家の本を読み相手を知る。これが大切です。

昭和12年(1937)の盧溝橋事件からの支那事変の時、庶民層は暴支膺懲一色、やれチャンコロだやれシナチクだと散々に見下していました。しかし、インテリ層では密かな中国研究ブーム。プチ支那語ブームが起きたという話を聞いたことがあります。

韓国人の思考を知ると、頭がおかしいだけと思っていた彼らにも、あるパターンがあることに気づくことになります。パターンがある以上、頭はおかしくもないし、狂ってもいない。ただ、価値観が我々と違いすぎて理解を超越しているだけなのです。

文大統領は、一個人としてはガチの民族主義者だと述べましたが、見方を変えれば「韓国人の鑑」でもあります。韓国人とはどういうものの考え方をするのか、思考の基本ベースはどんなものなのか、それを知るにはうってつけのサンプルでもあるのです。こんな単細ぼ…失礼、わかりやすいサンプルもなかなかいないですから。

 

あと、私には中国を知っているというアドバンテージも幸いしました。10年以上の中国生活で何を学んだか。中国語もそうですが、何より血となり肉となっているのは中国人のものの考え方。中国人と積極的に交わったり歴史書を読んだり、彼らの思考をインストールすることを心がけてきたのですが、中国のことを知っているとやはり理解も他の人より早いのかなと。言ったでしょ、韓国・朝鮮は良くも悪くも「中国のコピペ」だって。

 

なんだか面白そうだな…と思った方、あなたの好奇心の扉はすでに開いています。別に相手を知ったところで、韓国と仲良くしろなんてそんなこと、口が避けても言いませんから(笑)

 

==こんな記事もあります==

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

*1:軍事情報に関する包括的保全協定

*2:旧2ちゃんねる

*3:水戸藩や長州藩の尊王攘夷派など一部を除く

*4:現在の長江より北部とざっくり認識でOK

*5:実際はもうちょっと何か書いてて長かったはず