昭和考古学とブログエッセイの旅

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

ブログエッセイ【歴史】

難波病院ーその病院、訳ありにつき

先日…といっても先月になってしまいましたが、なんばパークス南側、ヤマダ電機LABI1なんば店横のホテル建設予定地から「遺跡」が出てきたという記事を書きました。 parupuntenobu.hatenablog.jp この記事中に、「大阪市パノラマ地図」という地図を出しました…

台湾と後藤新平ー発見されたデスマスク

本日2019年4月11日、台湾で歴史を塗り替える大発見がありました。 www.nippon.com 後藤新平のデスマスクが台湾で発見されたというニュースです。 (写真:Wikipediaより)後藤新平(1857-1929)といえば、医者にして政治家、東京市長や満鉄総裁などを歴任し、関…

大阪の「中華街」 前編ー川口華商の興亡

大阪の中華学校 大阪にあった「チャイナタウン」 川口中華街の特徴 行桟 ある輸出品と、ある企業 戦争に消えた川口華商と中国人町 大阪の中華学校 大阪市浪速区大国町。ここにある学校があります。 中華学校です。 中華料理専門学校ではありません。在阪華僑…

三国志と三国演義

日本人は、いや、日本人男性は三国志が大好き。私もご多分に漏れない三国志好きです。中国留学時も三国志好きな男が多く、日夜三国志トークに花を咲かせていました。 三国志は中国の英雄伝。本場の中国人男性もみんな好きだろう。いや、嫌いなわけがないじゃ…

妹尾知之-ある海軍軍人の一生

半年前、岸和田市にある「きしわだ自然資料館」という場所に行ってきました。島流しの前は岸和田市民だった私にとっては、数年ぶりの岸和田の地でした。 自然科学の展示が中心の岸和田市立の施設ですが、この時の用事は自然科学にあらず。あるご縁で施設の方…

モダンガール、エアガール…昭和の「尖端ガール」たち

昭和初期とはどんな時代か。これは政治・経済・文化・・・人によって切り口が変化します。それが歴史の多様性というもので、見方は一つではありません。 その中でも、社会史・女性史という点という観点から見ると、女性の社会進出が急激に広まった時代という…

映画『太陽の墓場』の舞台を歩く【昭和考古学】

釜ヶ崎・・・事情を知らない人は、名前を聞いただけで恐れおののく(?)、あのあいりん地区です。 よそ者が入れば身ぐるみ剥がされ、女はシャブ漬けにされて東南アジアに売り飛ばされると恐れられた地域の特質か、現在でも言われたい放題言われています。そ…

日本最強のレトロ学生寮、京大吉田寮に潜入!【昭和考古学】

もう3月の話になってしまいましたが、京都であるツアーに参加してきました。 その名は、 「京大の歴史的建造物を探索しようツアー」 京大は構内参観自由なので、ツアーに参加しなくとも一人で見ることは可能です。私も12年前ではありますが、1日かけて京大を…

日本軍=丸坊主!?【昭和史万談】

「日本軍=坊主頭」というイメージ 私が高校に合格し、さて入学式と校門をくぐった時、そこには今まで見たことがなかった、少し異様に思えた光景がありました。全員ではないものの、男子のだいたい半分からそれ以上が、坊主頭だったのです。中には丸刈りな男…

君は、日本初の冷房車を知っているか

非冷房車があった頃 冷房車…そんなの当たり前の時代になりましたが、昔は「そうじゃない時代」もありました。 昭和50年代、母親に手を引かれてよく祖母の家へ行っていました。 当時の住まいは南海本線沿線だったのですが、祖母の家が阪和線沿線だったので、…

数年で消えた幻のレジャーランド、砂川遊園と砂川奇勝の話「補足編」

砂川遊園、砂川奇勝アゲイン 砂川遊園・奇勝のおさらい 泉州の宝塚 砂川遊園の最期 戦後の砂川遊園と奇勝 砂川奇勝保存運動 泉南市が目指す目標 展示会、行く価値ありか 砂川遊園、砂川奇勝アゲイン 以前、「砂川遊園」「砂川奇勝」、そして「第ゼロ号ネズミ…

映画『火垂るの墓』番外編 現代に残る三ノ宮の戦争の痕

先々週だったか、亡くなったアニメ界の巨匠、高畑勲監督追悼記念に『火垂るの墓』をテレビで放送していました。その後、台湾や香港でも追悼放送されたらしく、みんな目に汗を浮かべていたということがネットで書かれていました。あの映画で涙するのは世界共…

淡路島の忠魂碑と桜

今年も「サクラサク」の季節になってまいりました。 Twitterのタイムラインをボケっと見ていても、ところどころで桜の開花と花見の報告を見ることができます。 ここ淡路島でも桜が満開、気温も20℃前後と4月らしからぬ花見日和、早速酒を片手に花の下で一杯や…

台湾に残る日本語の世界 Part.2

前回の記事の「アタマコンクリ」、台湾には日常会話に相当の日本語が入っていることに衝撃を受けた人が多かったと思います。 parupuntenobu.hatenablog.jp 台湾で使われている台湾語や北京語などに浸透している日本語を、「日式台語」と言います。和製英語な…

太平洋戦争中、『戦争反対!』と言ったらどうなるの?

「昭和は遠くなりにけり」時代は21世紀となり、平成ももうすぐ終わりを告げようとします。昭和という言葉がますます遠くなり、じきに文化財扱いされるのではないかと、昭和生まれの私はつくづく思います。 しかし、メリットもあります。「昭和」という時代を…

横山やすし-昭和最後の芸人の幼少期を訪ねる【昭和考古学】

昭和最後の芸人の死 平成8年(1996)1月の大阪摂津市。ある男が、自宅で短くも太く濃い波乱の人生に幕を閉じました。彼は死の前夜酒を飲み、長年の深酒に肝臓が悲鳴を上げたアルコール性肝硬変でした。「あんた、これ以上飲んだら死ぬで」と医者に通告されてい…

養命酒提督と山本五十六

近代史や軍制史に疎い人は、陸軍と海軍を「日本軍」として一緒くたにまとめてしまうことが多いですが、これほど危険なことはありません。陸軍と海軍は、これが同じ日本で隣り合わせだった組織だったのかと思うほど、全くの別人格でした。陸軍はプロシア(ド…

旧制台北高等学校物語ー外伝 『台北高校物語』

台湾に残る旧制高校の面影を3回に分けて紹介してまいりましたが(リンク先は巻末で)、このシリーズを書くために、いろんな方向から資料・文献を参考にさせてもらいました。 ネタをひらめいて書き終えるまでが「昭和考古学の発掘作業」なら、その作業のほと…

映画『火垂るの墓』の矛盾を考察してみるー後編

前編では、劇中で触れていた巡洋艦『摩耶』を中心に、海軍の諸制度と絡めてアニメとの世界観の矛盾を考証していきました。 parupuntenobu.hatenablog.jp 今回の後半は、清太・節子兄妹は果たして死ぬ必要があったのか!?という考察を広げていきたいと思いま…

映画『火垂るの墓』の矛盾を考察してみるー前編

『ホテルの墓』・・・間違えた、『火垂るの墓』やった。ホテルの墓ってどんな墓やねん。初っ端から素で打ち間違えてしまいました。何に疲れているのか分かりませんが、少し疲れているようです。 気を取り直して仕切り直し。 『火垂るの墓』という映画があり…

隠れた台湾の名総督。その名は・・・

台湾の発展に貢献した日本人と言えば、最近像の首が切取られ話題になった八田與一など、いろいろ名前が出てきます。 parupuntenobu.hatenablog.jp parupuntenobu.hatenablog.jp 他にも、児玉源太郎・後藤新平・新渡戸稲造・明石元二郎などなど。 彼らの名前…

『探偵ナイトスクープ』のアホバカ分布図 プロローグ編

『探偵ナイトスクープ』という、深夜番組なのに関西で視聴率30%を出したお化け番組があります。この記事を見ている人の中でも、毎週見てます!という人(特に関西人)が多いはず。 知らない人のために説明しておくと、『探偵ナイトスクープ』は一般視聴者か…