昭和考古学とブログエッセイの旅へ

昭和の遺物を訪ねて考察する、『昭和考古学』の世界へようこそ

大阪珍登山紀行-蘇鉄山と天保山

大阪は平野が南北に伸びる、比較的平らな土地ですが、一方で兵庫県以外の県境がすべて山でもあります。
大阪で有名な山の一つに、金剛山があります。大阪の小学校では耐寒登山で真冬の金剛山に登るのが儀式になっているのですが、最近はミリオタや二次元好きの間で、戦艦『金剛』の命名山になったところとして有名になったそうな。
標高1000mちょっととは言え、金剛山も立派な山ですが(地元の人はサンダルで登るらしいけど)、大阪にある山はこれだけではありません。他都道府県にあれば、たぶんネタにもならない、大阪にあるから輝ける名山ならぬ「珍山」もあったりします。
大阪人なら、タイトルで「ああ・・・」とすべてを察するでしょう。

 

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BEのぶの外国語論 第三章ー英語落語で英語を勉強しよう

語学論外国語論

英語をはじめとする外国語を勉強する方法・・・勉強したいけれどという人は、まずそこで迷路にはまってしまうことが多いです。本屋に行っても、英語のテキストが山というほどありますしね。
しかし、私が外国とその言葉に興味を持ち始めた30年前、小学生のガキが外国語が聞ける機会と言えば、NHKの語学講座と短波ラジオくらいでした。短波ラジオ片手に、ベランダで夜空を見上げながらチューニングしていると、ノイズの奥からかすかに異国の言葉が・・・という経験をした人は、たくさんいることでしょう。

 

今では、インターネットを通してクリック一つで世界中のラジオが、短波ラジオと違ってノイズなしで聞ける。本当に良い世の中になったと思います。
しかしこれ、海外からの視点だと「ただし、日本を除く」だったりします。
日本にも、radikoNHKらじる★らじるなど、リアルタイムでラジオが聞けるアプリがあります。が、これにはある制限があります。それは「日本国内限定」。海外に行かないと実感が沸かないですが、これらのアプリは日本でしか起動しないんです。

仮にradikoを起動させてみて下さい。まずIPチェックが行われているはずです。海外から聞こうとするとこの時点で、
「お前に聞く権利などない!」
と弾かれてしまう。つまり、日本のアプリでありながら海外在住日本人は使用不可。

私はPCやiPhoneのアプリで中国・台湾・ロシア・イギリスのラジオをリアルタイムで聞いていますが(どれを聞くかは気分次第ですが、台湾の国営ラジオの語学講座を聞くと面白い)、何の制限もありません。こんなアホみたいな制限をかけているのは、世界広しといえども日本だけでしょう。いや、北朝鮮があったか(笑)


それはさておき、ネットラジオの普及で外国語学習の選択肢が増えたことは確かです。
それだけに外国語学習の道標が増えてしまい、混乱していることも確かです。語学への入口が多すぎて、どれを、どこから手を出して良いのかわからなくなり、モチベーションがフェードアウトしていく・・・と。


「海外旅行に困らない程度、そこそこ会話ができればいい」
「最初からとっつきやすい英語の教材が欲しい」
という方のために、私は、ある新しい選択肢を用意しました。

それが英語落語です。

 

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上方で活躍した江戸落語家、東京で活躍した上方落語家

 

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私の中で、激しく燃えているわけではないけれど、メラメラと小さな炎が絶えることがない静かなブームが落語になっています。

というか、世間でも1960年代以来の「平成落語ブーム」なんだそうです。落語に(漫才のような爆発的)ブームはない、と言ったのは誰か忘れましたが、私の中の落語ブームのように、小さな炎があちこちであがっているのがいわゆる落語ブーム。
しかし、最近は若手(江戸落語でいう二つ目)に個性的な噺家が出てきているようで、彼らがそれぞれの場所で火を起こしている状態のようです。
 


落語を生で初めて見たのは約10年前のこと。初期のガンになった知り合いの女の子を、「ガンは笑いでやっつけろ」とばかりに、大阪のNGKでお笑いを見に行きました。
トリが笑福亭仁鶴師匠だったのですが、仁鶴さんとくれば某テレビ番組のMCくらいしかイメージがなく、着物を着て高座に上がる姿に違和感すら感じていました。
しかし口を開くと一変。気づけば腹を抱えて笑っている自分がいました。
「落語って、けっこうおもろいやん」
ここで、私を囲っていた偏見の壁の一角が崩れ落ちました。

それから数年後、ぶらりと東京に行った時に東京の寄席の前を通ったところ、ある有名落語家の演目があるというので、好奇心だけで入ってみました。
その有名落語家は、『笑点』でお馴染みだった桂歌丸師匠だったのですが、聞いてみると上方落語とは違い、面白いというより「聞かせる落語」でした。時間を忘れて語りに聞き入り、終わった時は一本の映画を見たような気分でした。
それから、江戸落語上方落語の違いを含めて、かじりかじりではあるものの、寄席に通ったりようつべで落語を聞いたりしています。

 

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淳仁天皇陵後編-淳仁天皇ゆかりの地を訪ねる

以前、淡路島にある唯一の天皇陵、淳仁天皇陵のことを取り上げました。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

天皇陵を紹介して終わり、なに、簡単なお仕事だというつもりで書き始めたつもりでした。しかし、この天皇陵、淡路島の伝承も重なりなかなか奥が深い。これが天皇陵です、はいそうですか・・・で終わるものではありませんでした。

 

今回は、淳仁天皇にちなんだ史跡を巡っていこうと思います。

 

 

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上海の地下鉄怪綺談

以前、こんな記事を書いたことがあります。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

 

中国ならではというか、とんでもない所に地下鉄の駅を作ったと、当時話題沸騰となりました。
その本文中に、「鬼站」(ゴーストステーション)ということを書きました。
「鬼」は中国語では「幽霊」という意味になり、「站」は駅のステーションです。
一時期話題になった中国の「鬼城」(ゴーストタウン)をもじって、文章を書いているノリで作った造語だったのですが、
試しに中国版Googleこと「百度」で「鬼站」をググって・・・じゃなくて「百度」してみると、なんだか面白い結果が。

 

 


あ、怖い話が好きじゃない人は、ここから先へは行かない方がいいです・・・(フフフ

 下の「続きを読む」をクリックしちゃいけません、絶対にダメです!

 

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うどん県のうどん行脚の旅-高松市内編

いつだったか、うどん県に本場の讃岐うどんを食べに行った記事を書きました。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

 

書くまでもないと思いますが、「うどん県」は香川県のことですからね。
既にうどん県が全国規模の知名度になったか、本名の香川県という名前が忘れられそうな感がします。
そろそろ宅急便の住所に、「うどん県」って書いても届くのではないかというほど、浸透してしまっていますね。

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今や高速バスの行き先までこんな状態ですから(笑

 

で、記事を書いた後、地元の方と思われる方からいくつかコメントをいただきました。
前回は、晩飯もうどんにするかと日が暮れた後にうどん屋を探しても、すべて営業終了だったという失敗がありました。
そこからの反省と、現地の人からいただいた情報をまとめると、

・うどん屋は朝早い

・うどん県のうどん屋は、うどんのストックがなくなったら営業終了

・有名店は昼過ぎ、そうじゃない店も夕方には閉まる

・地元民おすすめの美味い店は、日曜定休日が多い

つまり、平日・土曜の午前中に食いまくれ!ということですね。わかりました、イエッサー。


コメントで見たうどん屋のキーワードは、どうやら「うどん県庁」
そこに美味い店が固まっているとのことで、非うどん県民にも目印となってわかりやすい、県庁周辺を攻めてみることにしました。

 

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BEのぶの語学論 第二章ー英語はEngrishを目指せ

外国語エッセイ

 

以前、語学屋さんとしての矜持、というか語学を勉強する基本を書かせていただきました。

parupuntenobu.hatenablog.jp

おそらく、外国語に対する誤解が日本人の中にあるのだろうなと感じて書いたのですが、特に「レアリア」は新鮮だったようです。外大で外国語学を勉強すればまず叩き込まれる基本中の基本なのですが、やはりここがわかっていなかった、と我が意を得たりでした。

 

その記事を、女装家(←私が勝手につけました)の美奈子さんのブログで言及していただきました。

www.utsu-joso.com

 言及されてまた言及返しなんて初めてですけど、言及のキャッチボールはブログの書き手にしか出来ない「ブログコミュニケーション」の一つでしょうね。

 

美奈子さんは、

「英語は国際共通語にあらず、ブロークン・イングリッシュが国際共通語である」

と書いています。

結論から書くと、それは正解です。

 

国連総会にて。

ソ連「英語は国際共通語にあらず!」

米「じゃあ何なんだよ」

ソ「ブロークン・イングリッシュだ」

 

という有名な小咄(ジョーク)があります。

世界の英語人口は、ざっくりで約17億人と言われています。これはネイティブだけではなく、英語を第二外国語と定めている国の人口も含んだ数ですが、17億人のうちネイティブは約4億人。総英語人口の23%に過ぎません。残り77%は何か。「ブロークンイングリッシュスピーカー」なのです。非英語ネイティブ国家のうち、政府が自国民英語通用率100%宣言をしているのは、アイルランドオーストリア・オランダ・フィンランドの4カ国のみです。オースト「ラ」リアが移民多めで英語通用度100%ではないのに、「ら抜き」が100%というのも、なんだか皮肉に聞こえます。

10人中8人が非ネイティブという現実がある以上、こちらが話す英語もブロークンでいい。向こうもブロークン英語を話すのだから、こちらもブロークンで結構でしょう。

 

しかし、日本人はそれがダメなんです。国民気質からそれが出来ない。

理由の一つに、日本人の職人気質ゆえの完璧主義が挙げられます。

 

parupuntenobu.hatenablog.jp

上の記事で、細かいところに気がつく日本人の完璧主義は、こと語学になると足かせになるということを書きました。

発音や文法の細かい点が気になり、完璧にならないと話そうとしないのです。

 

もう一つは、相手に気を遣う国民性。

日本人は自動的に相手に気を使ってしまう癖がありますが、それが英会話実践となると、

「自分がちゃんとした(≒完璧な)英語話さないと、相手に失礼」

という思考になってしまう。

これは悪いことではありません。むしろその繊細な心が、繊細ではない外国人の心をつかんだりする日本のブランド力となっています。しかし、こと語学となるとこれも足かせとなってしまっているのは否めない。

日本人の語学力を向上させよう、もっと英語を身近にという動きは、上は文部科学省、下は大阪府もやっていますが、私の持論は、

「無理無理!無駄なエネルギー使いなさんなww」

日本人を語学上手にするのは到底無理。どうしてもというのなら、日本の国体を根本からぶっ潰して縄文時代に戻さないとダメ。これが私の不変の理論です。

語学に堪能になるには口先だけでなく、私のように「空気を全く読まない」「相手を押しのけても自己主張する」肝っ玉も必要なのですが、無理でしょ?日本の英会話学校のグループレッスンでやると、間違いなく顰蹙を買いますし(笑

 

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